小型ポンプ用防音カバー~高い吸音性&防水性「一人静タイプZ」
製造部②です。
先日の台風はもの凄い勢いでしたね。家の回りのものがめちゃくちゃです。数々の鉄道が運休する中、平然と運行する我らが小田急線が印象的でした。台風自体は過ぎ去りましたが、土砂災害や水害の恐れがまだあるそうなので、川や山に近い方はお気をつけ下さい。
本日は、過去に納品させて頂いた小型ポンプ用防音カバーをご紹介いたします。
こちらの防音カバーですが、設置場所が水で濡れるような環境下であったため、一人静シリーズのタイプZを使用パネルに選定致しました。一人静タイプZは吸音面に非常に薄いシートを巻いた構造体です。空気は通しますが大きめな分子は通さないので、音を吸収して水分をシャットアウトすることが可能です。また、タイプZはその性質により、発塵(塵を空気中に発生させること)性が非常に低いので、クリーンルームや食品製造工場などの空気を綺麗に保つ必要があるような場所でのご利用にも適しています。以前にはフィルムを製造する工場への納品もありました。フィルムは空気中の塵の影響を受けやすいので、タイプZのようにクリーンルームでも使用できる防音材は貴重だとのご意見を頂きました。
※過去記事「クリーンルーム内で使用可能~フィルム製造機械の吸音対策@愛知県」
従来、吸音材・防音材というものは水に弱いものがほとんどで、例えばグラスウールは水分を含むことでガラス繊維効果が薄れ、吸音性能が落ちてしまうことがあります。しかし前述のように一人静タイプZは水分の侵入を防ぐ構造体なので、水浸しのような環境でも吸音性能が落ちることのない画期的な防音材です。更に吸音と遮音を同時に兼ねており、反響を抑えつつも音を透過させないので、高い防音性能も実現できております。
さて、最後に簡単にですが今回の防音カバーの施工手順画像をご紹介致します。
防音カバーは前面が開放の4面体での製作となりました。パネル同士は専用のアルミフレーム材で連結でき、ビス止めすることで誰でも簡単に施工・設置ができます。本件は小型の機会用のボックスでの対策でしたが、もっと大きな箱型や、パーテーションのような形での納品も可能ですので、ご興味のある方は是非ご検討下さい。リンク「お問い合わせフォーム」
①パネル同士でL字を作り2面体にする
②もう1枚のパネルを繋ぎコの字型にする
③専用の角繋ぎフレームを通し、天板をスライドさせる。
④完成!