3面体の防音壁を製作~吸音と遮音を組み合わせた正しい防音対策
先日、高さおおよそ2500mm程の3面体防音壁を製作しました。
身長よりもはるかに高い防音パネル(吸遮音パネル)ですが、1000mm×2000mmで約15kgなので重量があるわけではありませんし、あまり負担なく設置が可能になります。あまり重くなく、薄いパネルなのですがかなり高い効果を発揮しています。5面体で囲った場合おおよそ15db~20db以上の低減をすることができます(音の周波数によって多少の誤差はあります)。
「3面体で上部が解放されているのに、なぜ防音が出来るのか」というと、「吸音」という現象により発生している音の反響音を抑えており、パネルを透過してくる音の低減をしているからです。吸音がない場合ですと内部で音が反響してしまい、音が大きくなってしまうこともあります。吸音と遮音を組み合わせることで正しい防音ができるのです。
弊社のアルミ製の防音パネルを吸音と遮音が組み合わされている、便利な防音材です。また、屋外でも使用できる雨にも強いパネルでもあり、一部製品は不燃認定をとっている製品(一人静タイプAや一人静タイプLなど)もあります。さらにはクリーンルームなどのクリーンさが求められる環境で使用できるパネル(一人静タイプZ)もございます。様々な環境やご要望に応えることが出来る吸遮音防音パネルです。
高さも一枚板で2500mmというかなり大きなパネルにすることも出来ます。音源に対して高さがある方が音の回り込みが少なくなります。高さをとり吸音効果で回り込みを少なくすることで3面体でも効果を出すことが出来ます。
また今回はキャスターをつけて移動が出来る仕様になっています。内部の機械のメンテナンスをおこなうために簡易的にパネルを取り外し、移動、そしてまた防音のできる配置へと戻すことができます。キャスターはパネルにインサートを取り付けており、ビスで簡単に取り付け・取り外しが可能です。キャスターもお客様のご要望によって形や仕様など変更することも可能です。
先日ご紹介した貸し出し用防音パネルですが、ご希望がございましたらキャスターや自立用の脚のご用意をしております。お気軽にお申し付けください。
急に寒くなってきた最近、家がかなり寒いなあと感じています。断熱材が弱いのでしょうか。弊社の製品は断熱効果もあるため、断熱材兼防音材として使用され、活躍する日がそろそろ来ないかなあと、家で凍えながら感じていた製造3号でした。