統一型防音壁と一人静タイプAプレミアの比較
こんにちは、ソリューション事業部です。今回は防音壁の比較を行ってみたいと思います。防音壁と言えば、音に対しての防音効果があるんでしょ?と思われると思いますが、使用環境・目的・用途によってかかる費用や耐用年数が変わってまいります。高速道路で使用する場合と、工場で使用する場合でも条件は異なってまいります。
防音壁にも様々な種類がありますが、標準的な性能を見る上では「統一型防音壁」というものがあります。これはまだ防音壁の定義がなかった時代に道路公団から「道路端に設置する防音塀について音響学的に出来るだけ好ましい効果を期待できる構造と材料を研究しよう」という課題が出ました。それ以前の「防音壁」と言えば、コンクリート壁や樹脂製など、規格もバラバラの仕様になっていましたので、それに対し、各メーカーが折衝を重ね、音響性能・耐久性・安全性・施工性を追求して出来上がったのがこの「統一型防音壁」となります。高速道路でよく目にする仕様ですが、実際には納入しているメーカーは50社近くにのぼり、1965年の開発から現在に至ります。内部にはガラス繊維(グラスウール)を使用しておりましたが、吸音材の劣化を低減させるために現在ではポリエステル製のウールを採用するケースも増えておりますが、大きな変更は現状のところありません。
そのため、厚さ・重量・施工性などは既存のままでのケースを採用しております。当社では防音壁として吸音性能に優れた一人静タイプA もしくは低音吸音タイプの一人静タイプL、土木工事などの防音壁用には国土交通省にNETIS登録している一人静タイプAプレミア(登録番号:KTー140004ーA)をご用意しております。また、簡単な比較は以下になります。
タイプAプレミア | 統一型防音壁 | |
重量 | 14kg/㎡ | 26.3kg/㎡ |
厚さ | 40mm | 95mm |
施工性 | 手で施工可能 | クレーンを使用 |
重量・軽さは数字上の比較だけではなく、実際の施工性に影響していきます。すでに重機を使用することが決まっていれば統一型防音壁の方が単価が安い可能性がありますが、白紙の状態であれば防音壁を設置する基礎コンクリート・鋼材の簡略化、運搬時の人工代、施工時間などの短縮を検討することもできます。高速道路であれば道路を1車線止めて重機を入れることもできますが、一般的な製造工場では上手く条件がそろうとは限りません。また、工場の一部を止めることで生産効率を落とすことになりますので、現場での処理がしやすい方法が求められてまいります。当社防音壁に関しては右記のサイトもご参照ください(参照:一人静製防音壁のメリット)
当社では工場での防音壁採用件数が年々増えてきております。その理由は上記以外にもいくつかございますので、現在防音壁でお悩みのお客様ございましたらお問い合わせよりご相談くださいませ。