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株式会社静科

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    2017-09-27

    防音ボックスの性能実験~2つの用途を別に箱外部・箱内部の防音効果を測定

    製造部②です。本日は、弊社の防音ボックスの遮音性能の高さを、数値データとともにご紹介したいと思います。

    騒音を防ぐための防音ボックスですが、これには大きく2種類の用途があると言えます。

    防音ボックスの用途について

    用途その①

    音を発する物体を箱で囲うことで、外部への騒音の影響を軽減するという用途です。例えばモーター、コンプレッサー、発電機、その他工業系機械等の騒音が大きい機械が対象となります。

    用途その②

    外部の暗騒音に影響されることなく、可能な限り静寂な空間を作り出すという用途です。こちらの場合、精密機械などの機器検査(微細な音の計測)や、大学や研究所などの実験などに使われます。

    関連記事:防音・騒音対策にまつわる用語集①(暗騒音について解説)

    今回、この2種類の用途について、それぞれに関連する防音効果の数値データをご紹介します。以下のデータは、弊社の防音パネル「一人静シリーズ」を使用して二重の箱を作った際のものを引用しております。

    防音効果の数値データ

    「①箱内部から外部への音の影響」の場合の実験結果

    二重箱の内部に大音量を発するスピーカーを設置し、箱の外部でどれくらい音が下がったのかを検証しました。

    ご覧のように、箱の中で92dB(カラオケの室内、ブルドーザー程度の音量)の音が51.1dB(静かな事務所内程度の音量)まで下がりました。

    「②外部から箱内部への音の影響」の場合の実験結果

    箱の外部で出ていた100.6dBの音(電車通過中のガード下、車のクラクション程度の音量)が41.6dB(図書館程度の音量)まで下がったことがわかります。また、暗騒音という項目に着目して頂くと、16.1dBという数値が得られていることがわかります。これは外部で音がなっていない通常の状態の時の箱内部での計測数値データで、20dB以下という極めて静かな空間になっているということがわかります。このような環境であれば、製品検査や実験等でかなり微細な音すら検知することが可能となります。

    以上のデータはほんの一例ですが、音がいかに大きく軽減できているか、少しでもイメージがつくようになれば幸いです。