工場ダクトにサイレンサー施工を行い敷地境界線の騒音規制をクリア@神奈川県平塚市
こんにちは、ソリューション事業部です。今回は工場稼働時に発生する排気音対策をご紹介いたします。
今回は工場内部の機械の排気音が敷地境界線で騒音レベルが上回っているため対策を行いました。工場の場合、設備内部のブロアーや機械の熱処理の関係でダクトを設置します。そのダクトを経由して機械の音が外に聞こえてしまう可能性があります。工場の内部は労働安全衛生法に基づき85db以上の騒音が発生している場合は何らかの防音対策をとらなければなりません(詳しくは工場内騒音測定のポイント をご覧ください。しかし、この値を工場内でクリアしたとしても、ダクトを経由した音は軽減できていない可能性があり、外に出るときの騒音は労働安全法ではなく環境省、市町村区域の騒音規制法に従わなけれなりません(詳しくは騒音規制法をご覧ください)。基本的には外に対しての音は工業地域でも65db以下を求めるエリアが多いので、工場内の対策よりもしっかりと検討していく必要があります。
屋外での排気音対策には周囲に防音壁を設置するやり方や、ダクトにサイレンサーを取り付け排気音を低減させる方法があります。防音壁の場合は幅広い範囲に騒音が広がっている場合、サイレンサーはダクト単体の音を下げる効果がありますので、現場状況を確認しながら騒音対策を行います。今回は写真のようにダクト一つ一つにタイプAで製作したサイレンサーを取り付けました。取り付け前は約75dbで身近な音では大型の掃除機の稼働音に近いレベルです。取り付け後には60dbで、音の大きさで言えば話し声程度になります。ここからさらに距離減衰で50dbとなり、敷地境界線の騒音レベルを下回る結果となりました。写真のように非常用扉が開けるように直線だけでなく複雑な形にも構成ができます。
サイレンサーは白の焼き付け塗装をおこなっているので、屋外でも長期的に外観を保つことができます。また、内部の吸音材も特殊な構造で性能を維持しておりますので、設置後のメンテナンスの手間がかからないメリットがあります。工場内・外の騒音問題がありましたら是非お問い合わせよりご相談くださいませ。