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株式会社静科

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    2017-04-16

    音と振動の距離減衰~エコキュートの移設で健康被害解決~

    製造部です。

    昨日久々に美術館に行ってきました。昨年から楽しみにしていたミュシャ展@国立新美術館です。
    まさか日本で《スラブ叙事詩》全20作が観れるとは思いませんでした。圧巻の一言でした。
    もちろんミュシャといえばアール・ヌーヴォーなので、《四つの花》《四芸術》なども最高でした。

    正式な発音は、「ミュシャ」じゃなくて「ムハ」なんですね。勉強になりました。

    さて今回は、音の減衰についてです。
    当たり前ですが、音の大きさは遠くへ伝われば小さくなっていきます。これを「距離減衰」と言います。さらに空気や地盤、天候によっても減衰するそうです。空気による減衰は遠距離の時しかわからないそうですが、地盤はコンクリートやアスファルトより吸音性のある草地の方が減衰します。
    天候は気温が高く風上の方が音が伝わりにくいとの事です。また雪は吸音性があるので静かになります。

    騒音問題では、音だけではなく「振動」も関係しています。振動も距離減衰をします。地盤を通って伝わりますが、砂質より粘度の高い土質の地盤のほうが距離減衰率が大きくなるそうです。

    昨今等のヒートポンプ式の給湯器の騒音問題が増えています。
    弊社でも年々お問合わせが増加しています。隣人との事ですので対策は簡単ではありません。ご自身の給湯器を騒音対策するのであれば、単純に弊社の防音パネルを設置する方法がありますが、お隣さんにお金をかけて防音壁対策してもらうと言うのは、ほぼ不可能に近い対策です。

    ひとつの方法として給湯器の位置を変えて頂くだけで解決した例もございました。上記の音と振動の距離減衰を利用した対策です。なるべく遠くに移設して頂き、地盤も土などに変えて頂くことで大分改善できるそうです。

    弊社では騒音測定を行っています。測定結果を報告書にまとめてご提出させて頂きます。騒音報告書を用いて隣人への給湯器移設依頼を行い、騒音解決した方もいらっしゃいます。
    まず騒音測定から始める事が、より良い防音対策に向けての第一歩になると思います。是非お問い合わせ下さい。

    混雑してました。撮影OKエリアにて