複合施設ビルに設置している大型ファンの騒音測定@神奈川
こんにちは、ソリューション事業部です。今回は商業ビルの屋上に設置している排気ファンの騒音測定を行いました。
複合・商業ビルは立地の良い駅前に数多く建設されており、飲食店や宿泊施設を兼ねそろえているところがあります。そのため、屋上に大型のファンを設置しますが、このファンが騒音問題のケースに発展する可能性があります。一番多いご相談がファンの排気音です。大型になればなるほど低周波が発生しやすく、屋上に設置していることで遠方にまで聞こえてしまうケースがあります。もう一つは、ビル内に設置しているダクト音の問題です。ダクトを壁に設置していることで、排気する際の通過音が壁に伝わるケースがあります。宿泊施設の場合は静まり返った夜に低いうねり音が聞こえる場合もあります。ビル内で聞こえる場合は、多少の我慢で問題にならない場合もありますが、ビル外の場合は市町村の騒音規制値に基づいて対処をしなければいけません。この規制値を超えている場合は、是正処置、最悪の場合は営業の一時停止もあります。
新規でファン、ダクトを設置をする場合は、騒音が発生するか想定しにくいケースがありますが、メーカー側では騒音データーを持っておりますので、これを基に事前に対策を検討する必要があります。例えば、敷地境界線より離れた場所に設置したり、近隣施設の反対側に設置したり事することでもしもの時の騒音問題を回避できます。仮に問題が発生してしまった場合の対策方法は、防音壁や防音囲いなど限られたケースになってしまいますので、その際の設置できるスペースなどの検討も必要です。
静科では既存施設のファン、室外機の騒音測定、防音壁を設置した際のシミュレーションを行っております。騒音相談、お見積りのご依頼はお問い合わせよりお申し付けください。