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株式会社静科

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    防音材購入時の目安~透過損失グラフの見方

    製造部②号です。

    今回は、お客様より良くご質問を受けます、「透過損失」のグラフの見方について、簡単にご説明致します。まずは下のグラフを御覧ください。

    一人静の透過損失グラフ

    こちらは弊社の防音パネル「一人静タイプA」の透過損失グラフとなっています。

    • ①横軸(左右方向)が周波数
    • ②縦軸(上下方向)が透過損失

    専門用語がでてきてよくわからない…という方もいるかもしれませんので、順を追って説明いたします。

    ①横軸の解説

    グラフ下の数値にご注目ください。「125,500,1000,…」と数字が並んでいます。この数値は「周波数」、すなわち「音の高さ」を表す値となっています。左側はより低い音で、右にいくほど高くなっていくということです。

    ②縦軸の解説

    グラフの左側をみると「10,20,30…」という数字があるのがわかります。これは、物体に入射した音が、どれだけ遮られたか(透過損失)、を表す数値で、通常「デシベル(dB)」という、音の大きさを表す単位で表示されます。

    透過損失の値と音域で吸音材の効果を知る

    ここで、1000Hzという音域での透過損失を調べてみます。1000という数字上の赤い線を上に辿っていくと、丸い点にぶつかります。そのままグラフ左に向かってまっすぐ辿ると、31dBという値に着きました。つまり、1000Hzという音の高さでは、この製品の透過損失は、31dBということがわかりました。仮に100dBという音源があった場合、約30dB下がることで70dBくらいになる、というイメージです(実際の騒音現場の測定では回り込む音や反射する音、測定する環境や条件によって変わるので、目安としてお考え下さい)。

    一人静タイプA」は厚さ約3cm、重さ8kg/㎡という薄型軽量素材でありながら、幅広い音で20dB以上の透過損失が実現できていることがわかると思います。

    透過損失の他にも、吸音率、断熱性試験、発塵試験、吸放湿試験、ひっぱり・曲げ強度等の試験データを取り扱っておりますので、入用の際はお気軽にお申し付け下さい。