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株式会社静科

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    飲食店の排気ダクトの騒音対策~油汚れやメンテナンス性に配慮した対策で10db低減

    こんばんは、ソリューション事業部です。今回は排気ダクトの騒音対策の事例をご紹介いたします。

    排気ダクトの騒音対策の難しいところ

    排気ダクトは、工場、スーパーやホテルの厨房やレストラン、公共施設などの大型の施設に設置されております。排気を主とするため連続した使用により、夜間の稼働音が気になってしまうケースがあります。排気音の特徴としてはファンの甲高い音とともに、うねるような風切り音が特徴です。また、排気とともにダクトを振動させ、ファン以外の騒音の原因となります。

    そして、排気音の騒音対策が難しいのが、排気とともに出される油や薬品、風です。油や薬品は排気音対策で使用する吸音材を劣化させる可能性があり、風量が多い場合は、吸音材がつぶされる可能性があります。

    特に多くのダクト騒音対策で使用されるサイレンサーの場合、最初は使用ができていても、状況によっては、劣化してしまうケースもあります。吸音材を使用せず、サイレンサーの径を変えることで、特定の周波数を低減させる方法もありますので、使用状況を確認しながらのサイレンサー選定が必要です。

    施工前。隣接する建物との距離が近いです

    既存ダクト周辺を防音パネルで囲う対策を選定

    今回の場合は、レストランから発生するダクト音の騒音対策のご依頼でした。使用パネルは『一人静 タイプA』になります。ダクトが設置されているすぐ隣が宿泊施設になっているため、常時稼働する排気音が問題となります。

    また、レストランのダクトは油性を持った排気となり、随時メンテナンスが必要になりますが、設置個所が非常に狭いため頻繁なメンテナンスも困難な状況です。通常はダクト形状のサイレンサーで対策をとっていますが、既存ダクト周辺を防音パネルで囲う対策を選択しました。このようにすることで、油による汚れを軽減し、ダクトの外側に設置しているため、パネルとパネルをつなげるビスを外すことで点検が可能です。パネルが油で汚れてしまう場合は、吸音パネルの内側にメッシュ素材の油とりを取り付けると有効です。

    防音パネル設置後は騒音レベルを10db低減

    設置前は約75dbでしたが、設置後は65dbに低減できました。夜間の周囲環境でも65db(車交通量が多いため)のため、周辺環境とほぼ同じくらいの音量に低減できました。

    ダクト対策はサイレンサーが主な対策方法ですが、弊社の場合、防音パネルを用いながらサイレンサー以外の防音対策も可能です。ご相談がございましたらお問い合わせよりご相談下さいませ。