簡易無響箱でコスト低減・省スペース化@東京工業大学
こんにちは、ソリューション事業部です。今回は東京工業大学の研究室に簡易無響箱を納品させていただきましたのでご紹介させていただきます。
製品の品質保証・改善のために異音等を検証する無響箱が必要です
大学に関わらず、メーカーの研究機関において正確な音を測定・分析・確認することは品質保証・改善の部分で重要な要素になります。例えば、大きな製品の駆動となる小型モーターの一部から異音が発生していたら、何らかの故障や機能低下が起こり得ます。製品に取り付けてしまうと小さい音は確認できないので、取り付ける前の個別に音を確認することで未然にトラブルを回避することができます。
無響箱は音の響きがない箱なので、中にモーターや製品を入れることで、製品そのものの音を確認することができます。自動車などは大型の無響室の中に入れて、走行音をチェックすることもありますが、製品そのものであれば、無響箱でも十分確認することができます。
弊社製品は様々な素材の複合体による効果で省スペース化・軽量化を実現
ベースとなるのは一人静タイプLですが、状況に応じ遮音性能・吸音性能を変更することも可能です。弊社ご利用のメリットはコストダウンと設置時の負担低減、必要容積が大きくつかえる点です。例えば、一般的な無響箱はウレタンやグラスウールなどを楔形にしては鉄製の箱に設置します。
楔形が吸音を行いますが、その分内部の使用容積が少なくなります。弊社の場合は、楔形の代わりに複数素材を用いて吸音効果を上げております。外寸・内寸が薄くなることで、省スペース化が図れます。特に、大学研究所の場合入り口の幅が800㎜程度(一般のドア程度)しかありませんので内寸の広さを求めすぎると、搬入が困難になる可能性があります。
また、重量も軽減しておりますので、1000mm×1000mm×h1000mmのサイズで男性3人で搬入・設置することが可能です。通常ですと同サイズでユニックやクレーンが必要になります。その分、搬入費・設置費のコストが低減できます。
情報いただければ概算でお見積りいたします
お見積りは必要内寸や開口部(測定器を入れる穴など)を教えて頂ければ概算お見積り可能です。また、納品前には下記のご確認も必要です。
- ① 搬入経路(BOXが入るか、台車など)
- ② 周囲の暗騒音(普段からうるさい場所か、静かな場所か、など)
無響箱以外でも、研究室内に設置しているコンプレッサーなどの騒音源の対策も可能ですので、お問い合わせよりご相談くださいませ。