パネルが分割可能なマグネット付きの5面体防音ボックスを製作～音響測定にて約10dBの騒音低減を確認
製造3号です。先日『一人静タイプA』で防音ボックスを作りましたのでご紹介いたします。
設置場所の都合に合わせ分割式の防音ボックスを製作
組み立て式の防音ボックスを作る際には、角繋ぎ材を支柱として4本使うのが基本ですが、今回の利用は2本で、残りの部分は別の方法で固定します。今回納品の物は設置場所が決まっており、パネルが通常の組み方だと入らないため、パネルそれぞれを2分割して設置を行います。分割されたパネルであれば、既存の狭い入り口から内部に入れられるという利点があります。
弊社のパネルは自由度が高いため、設置環境に応じて対応が可能です。設置環境があまり良くない場合でも取り付けができる可能性がありますので、お悩みの方はまずお問い合わせください。
メンテナンスのしやすさに配慮しマグネットでパネルを分割
今回の案件は、正面パネルにマグネットを採用しています。メンテナンスでパネルを取り外す回数が多くなってしまうような場合、角繋ぎ材を使用してしまうと外すのが手間になってしまいます。今回は、取り付け口が狭く、尚更難しい環境のため、パネルの取り外しを容易にするために、マグネットを採用しました。
本体の正面部のパネルに薄い鉄の板を取り付け、正面パネルの枠材部分にはマグネットシートを取り付けました。取り外しも簡易的にでき、尚且つ、しっかりと固定されているため、自然と外れてしまうこともありません。
工場機械の騒音対策などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
弊社にて音響測定を行い約10dBの騒音低減を確認
音響測定の結果も併せてご紹介します。ボックス内にスピーカーを入れ、85db程度の音量にし測定します。正面には開口があるため、スピーカーを上に向け実験を開始。スピーカーをボックス内に入れた段階で81.8db。約3dbほどの低減が見られました。そしてマグネット式の正面パネルを装着したところ71.8dbに。約10db低減されました。10dbというと体感で約半減と言われています。
パネルが1枚あるのとないのでは、これ程の差が生じます。パネルを取り付ける前はかなりうるさい音で、会話のし辛い状態でした。防音対策により、会話はし易く、うるさい音がなくなり、音によるストレスは大幅に軽減されます。作業環境の改善に『一人静シリーズ』による防音対策を是非ご検討下さい。
