集塵機(業務用大型掃除機)の騒音対策~5面体の防音ボックスを制作
製造部です。今回はお客様よりご依頼頂きました「集塵機」の防音ボックスをご紹介いたします。
集塵機とは、簡単に言ってしまうと「大きい業務用の掃除機」のことです。業務用は容量や吸引力が凄いので、その分音も大きい為お困りとのこと事でした。
音響測定から製作までの流れ
先ずは音響測定します。音源の周波数を確認し弊社のどの吸音パネルが最適か精査します。250Hzが少し気になりましたが、全体的に中域から高域が大きいのでスタンダードな「一人静タイプA」で対応することにいたしました。
仕様として必須な項目ですが、使用時も常に防音ボックス内に入れておき、ゴミを取り出す時も簡単に出来る事です。その為防音ボックスにはキャスターを付け、上部には蓋(ステー付き)を取り付ける事にしました。更に集塵機は使用時、常に空気が出ているので下部に開口を付ける事も忘れてはいけません。そして完成したのが画像のボックスです。
防音ボックスの仕様や効果について
上部蓋付き床なし5面体防音ボックスを製作いたしました。
内部で集塵機を安定させる為に特製の治具も取り付け、また、コードもフックで掛けれる様にしコンパクトな仕様にしました。防音ボックス設置後の測定値ですが、音源75.4dBが63.8dBに。約12dB減衰しました。ほぼ話し声のレベルとなりました。
この様に身近な騒音でお困りの際は、ぜひ静科にご相談下さい。