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株式会社静科

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    【15db低減】室外機の騒音対策事例~回析軽減など現場状況によって方法は異なります

    こんにちは、ソリューション事業部です。暑い日が続くとエアコンをつけっぱなしにしてしまいますね。なんでも電気代は頻繁につけたり消したりしても、つけっぱなしにしてもさほど変わらないとか。どうなんでしょうか。

    さて、今回は『エアコンの室外機の騒音対策』の報告をさせていただきます。

    騒音対策前後の周波数と騒音レベルの関係

    当ブログでも何度か室外機の低減結果・対策を掲載させていただいておりますが、騒音対策前後の各周波数で見ていただこうと思います。こちらの画像をご確認ください。

    騒音対策前後の各周波数における騒音値(一人静使用)

    横軸が周波数(Hz)、縦軸がデシベル(db)になります。周波数は音の高低を表し、例えば話題になっている低周波は100Hz以下、20Hz以下を超低周波の領域とされています。100Hz以上は中高低音になります。dbは音の大きさを表します。目安としては人の話し声が約55~60db、70dbは大型掃除機、80~90dbは犬の鳴き声程度になります。

    このグラフでは、赤色の線が室外機から1m地点で測定した際のdbとHz、緑色の線が、同じ位置で間に弊社の防音パネル『一人静タイプA』を立てた場合の比較になります。

    防音パネルを設置していない状態の騒音レベル(A測定)は75db、防音パネルを設置することで60db(-15db)になりました。防音パネルは『一人静タイプA』を使用しております。紫色の円は低周波部分(160Hzまで含んでおりますが)、オレンジ色のグラフが中高音域の卓越部分になります。

    騒音対策を行う場所の状況によって対策方法は異なる

    人間の耳には中高音域の方が目立ちますが、少し離れると低周波部分が目立ってきますので、対策したい場所によって、対策方法を検討する必要があります。

    人間の聴覚範囲
    人間の聴覚範囲

    室外機などは、屋外やコンクリートに囲まれた場所に設置されることが多いため、回析(反射して音が回り込むこと)の問題も懸念されます。基本的に弊社パネルは吸音構造になっているので、当たった音が反射されにくくなります。そのため防音壁の様に設置していただくことで回析を軽減します。

    なお、今回はダイキン製の室外機で、高さ1800mm程度になります。室外機に対し1m離し、正面横一列にパネルを設置しました。防音パネルの高さは2000mmですが、2500mm程度にしていただいたり、返しを付けることででさらに効果を発揮できます。

    株式会社静科では、騒音源の分析をしっかりと行い、適した防音パネルを選定し対策を行います。測定に関しては、国家資格の環境計量士により低周波の測定が行えます。また、事前の効果確認にはレンタル防音パネルで実証が可能です。何かご相談がありましたらお問い合わせよりご相談くださいませ。