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株式会社静科

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    10年経過した防音壁の吸音効果を測定しました

    こんにちは、ソリューション事業部です。夏に入り梅雨以上に雨が降ってきますね。特に最近ゲリラ豪雨が日常化していてやっかいです。

     

    さて、そんな天候が急変しつつある日本ですが、防音パネルにも影響がでてきます。例えば、高速道路で使用される統一型防音パネルの吸音材はグラスウールが一般的です。グラスウールは透湿性がないといわれておりますが、実際は雨などの水を浴びることで固まっていき吸音効果が低減します。一般住宅用のグラスウールではなく、撥水性グラスウールを使用する例がありますが、こちらも半年で性能が低下する結果が出ております(騒音制御工学より)。吸音効果が低減すると、本来防音壁を立てて周囲に回析しないようにしていたのに、反射して回析がおこってしまいます。防音壁でも表面の加工がスリット型、パンチングメタルのみの仕様がありますが、吸音以外にも水の影響を考慮した仕様が増えております。

     

    さて、弊社の防音パネルですが、5年、10年屋内外に設置したパネルの吸音効果を測定しましたので提示させていただきます。通常、半年から1年程度の実験データーが多いですが、弊社は10年です。これは防音壁などは長期的に使用した場合、防音壁の効果低減でお客様にメンテナンスや取り換えの負担がないように考えて、10年前より設置を行っております。設置したのはこちらの一人静 タイプAになります。

    写真のように□が屋外、△が屋内で5年と10年で比較しております。屋内の方が性能はありますが、5年と10年で比較した場合ほとんど性能低減が見られておりません。つまり、設置後の低減効果がほぼ変わらずに維持できることが分かります。この性能を保持する理由がありますがそれは企業秘密ということで・・・。

    現在防音パネルでも安価な製品がありますが、屋内外で防音対策をご検討のお客様は、ぜひ長期的な効果やコストでご検討いただくことをおススメ致します。

    各周波数と吸音率

    各周波数と吸音率

    防音壁でも長期的な効果がなければただの壁です

    防音壁でも長期的な効果がなければただの壁です