「一人静」は1枚で吸音と遮音が可能な防音パネルです
製造部2号です。
今回は音の吸音と遮音についてお話したいと思います。
吸音と遮音の違いについて
一言でいいますと、
- 吸音:壁などで音の反射波を吸収して反響を防止すること。
- 遮音:壁などで音を遮断し、外部への漏れを防止すること。
吸音だけでは吸収しきれなかった音は外に漏れてしまいますし、遮音だけでは中で音が山彦のように反響してしまいます。音するには吸音、遮音の両面で対策を講じる必要があります。
吸音パネルに使用される素材について
吸音できる素材でいえば、グラスウール、ウレタン、有孔ボードなど、遮音できる素材でいえばコンクリート、鉛、石膏ボードなどが挙げられます。一般的な防音対策ですと、これらの素材を別途に揃えたり組み合わせたりして行いますが、弊社の「一人静シリーズ(タイプA,D,L,Z)」は吸音と遮音を同時に1枚のパネルで行うことができます。
弊社の吸音パネルの仕組み
工場の防音対策に最適な「一人静タイプA」を例にしますと、表面のアルミ繊維材と芯材の発泡樹脂が吸音の役目を果たし、背面のアルミ板が遮音の役目となっています。アルミ繊維材と発泡樹脂は多孔質(細かい穴がたくさんある)ので、そこに音が入り、摩擦や振動により熱などのエネルギーに変わります。最後に吸音された音をアルミの板が遮音するので大きな防音効果を得ることができます。このようにして、吸音と遮音を3cmほどの厚さのパネルで実現しています。
さて、一口に防音と言っても、吸音、防音のバランスを考える必要があります。これから防音対策を考えている方は是非頭に入れておいてください。また、何かご不明な点があればお気軽にご相談下さい。