工場内機械音防音対策~「一人静 タイプA」の特注パネルを使用
本日、大阪 堺市にある工場の機械音の防音対策を行いました。
ブロワーを2台回すのですが、通常の直近で約95dbの音が発生しておりました。(写真:ブロワー部)
今回は、現場検証から施工まで2週間程度しかありませんでしたが、施工協力店様の迅速な対応によりわずか1日半で施工が出来ました。今回は現地確認とお客様のご希望を確認させていただきまして、弊社の主力製品である、工場の防音対策に適した「一人静 タイプA」を使用した特注パネルを使用しております。
通常のドア、もしくは防音ドアは遮音性のみがあり吸音性能がありませんが、今回は施工協力店様がスチールドアのメーカーでもありますので、弊社のパネルをドアにしていただきました。その結果、内部で吸音・遮音のできるドアになっております。また、完全密閉ですと蓄熱の問題と常時点検ができないため、天井部分は一部開放しております。(写真:防音室ドア部)
コンセント用の穴は通常開放しておりますが、そこからの音漏れが5~7db出てしまうので、内部でコンセントのコードを密閉して音漏れを軽減しております。こちらも特注品です。(写真:コンセント部)
施行前の数値ですが、防音対策前は95db前後発生しておりました。こちらは音源からの距離が30cmほどですが、1m付近でも93dbです。(写真:施行前騒音データ)
対策後は、同じ場所で72db(-23db)まで落ちております。1m地点ですと70dbで、こちらの工場音の暗騒音(音源以外の音)も70dbですので、ほぼ同じくらいに下がりました。(写真:施行後騒音データ)
後日、お客様には結果報告として施工前、施工後の騒音値と各周波数帯の提示をさせていただきます。今回の対策では天井開放と水はけ対策で地面とパネルの隙間を開けること、点検用のドアも2枚付けるという課題がありましたが、施工店様の迅速な対応により見事にクリアできました。
今回の施工では株式会社秀建様にご協力いただきました。短期間での施工にも関わらず丁寧なお仕事をしていただきまして、大変感謝しております。