コンクリート壁に吸音パネルを施工ーグラスウール、ロックウールとの違いー
こんにちわ、ソリューション事業部です。全国的にインフルエンザが流行していますね。静科内ではまだかかって人はいませんが、お取引先では被害が多いようです。皆様も体調管理に気を付けてください。
さて、コンクリート壁面に吸音パネルを設置しました。先週現場を確認しましたので紹介させていただきます。コンクリートで囲まれた躯体ですが、内部では反響し外に漏れております。主に、工場内やマンションの地下ボイラー、ポンプ、ブロワー室に多い構造です。一般的にコンクリート 15cm程度であれば500Hzで50dbほどの低減効果があります(人間の声は800~1000Hz程度の範囲です)。しかし、低音になればなるほどコンクリート単体での削減が難しく、吸音材や制振材をとりつけて対策をします。
今回はコンクリートに吸音パネル タイプAを取り付け全体の反響音を下げる対策を行いました。吸音材はグラスウールやロックウールなどありますがそれ以外のメリットがあります。
① 取り付けが容易 ・・・ パネルは固体のため穴あけやカットができ、そのまま設置できます。ウール状だと穴あきボードに取り付けるなど2次加工が必要です。
② 安全性が高い ・・・ 不燃の点では変わりありませんが、自己消火作用があります。また、発塵せず人体への影響も少ないです
③ 安定した効果を出しやすい ・・・ 一定の素材、強度の出やすい安定した温度管理のもとで製作しております。ウール状は密度、厚さで効果が変わりますが、パネルであれば一定の性能のため効果を想定しやすくなります
④ 湿度変化に強い・・・ パネルは屋外設置も可能なように設計しております。ウール状は湿度によって固まり吸音効果が薄くなります
価格の点では素材単体と複数素材を合わせたパネルのため上がってしまいますが、長期的な効果を出すには適しております。法人様に限りパネルの貸し出し(有償)もありますので、どうぞご利用ください。