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株式会社静科

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    2015-09-06

    駅ホームの吸音対策例~天井・壁を有効活用

    普段何気なく歩いているところにも吸音材は設置してあります。例えば身近なところでは駅のホームです。天井や壁を見ていただきますと微細な穴の開いた板やスリットの入った板が設置してあります。空間内の反響(エコー)時間を短くするために設置しています。

    駅のホームですと細長く、ほぼ囲まれた空間なので音が反響しやすい環境になります。例えば電車を乗降した時の緊急の電話がかかってきても、駅のアナウンスや人の動作音で電話の会話が聞こえなかったりしませんか?電車の走行音や人が多いからうるさい、と思われるかもしれませんが、それが反響によって騒音が増幅し電話音などが聞こえなくなります。

     

    一部の駅では天井や壁に吸音パネルを設置することで、不要な反響を軽減し、より快適な駅ホームをつくっております。地下鉄のゴー、という走行音も、トンネル内やホームに吸音効果の高い吸音材を取り付ければより改善が可能です。もちろん、駅のホームの場合は重要なアナウンスや電車走行中の注意を呼びかける必要もあるので、吸音と反響をうまく使い分ける必要があります。

     

    これ以外の場所では、事務所や会議室、ホテルのロビー、空港などにも吸音パネルは採用されております。身近な環境の快適な空間演出には適切な音響設計が必要です。静科では音響測定により適切な「残響時間」の測定・改善提案もしております。環境改善のご相談がありましたら是非ご相談ください。

    一般的なホームの天井です。音が反響しやすい仕様です。

    一般的なホームの天井です。音が反響しやすい仕様です。