用水路の流水音対策~台形の特殊形状防音パネルを製作
こんにちは、製造部岩崎です。
先月から弊社工場では業者さんに外観工事をして頂いているのですが、雨の時でもお仕事をされている日もありとても大変そうです。我々も工場の屋外に防音カバーを設置することがあるので天気による環境変化の辛さは理解しているつもりですが、本業の方々に比べれば頻度は少ない方です。風邪など引かぬよう気を付けて頂きたいと思います。
さて、本日の記事では「用水路の騒音対策」として防音パネルを製作したのでご紹介したいと思います。
用水路における流水音とその反響による騒音
今回は、民家の間などでよく見かける用水路の流水騒音対策のご相談でした。
集中した雨が降ると水量が増え、流れる水の音が閉空間内で反響して大きな音が出ているとのことでした。こういった水路ではよくあるイメージですが、流れてきた水が一段下がる箇所があり、落下する水が大きな音を立てるケースもあります(例えるなら小さな滝)。
防音材の施工はお客様の方で行うとのことで、弊社では指定サイズの防音パネル製作にてご協力させて頂きました。
側溝のサイズに合わせ、台形にパネルを製作
パネルの仕様は以下のようになります。
- パネルには一人静タイプAを選定⇒反響音を軽減
- 2m×3mを6分割にし、現場でパネル同士を連結できる仕様
- 連結はフラットバーとビスで固定(ドライバー組立可能)
- 1箇所以外は角度が90°ではなく、台形のような形状
音が反響している側溝の大きさはおよそ2m×3mで、パネルを6分割しての製作となりました。
分割したパネル同士はフラットバーとビスで固定できるよう、パネルにインサートを仕込む仕様になっております。こうすることで、電動工具を使わずとも、現場でドライバー1本あれば連結が可能となり、施工部隊の方々の手間を減らすことができます。
パネルを置く溝の形が綺麗な長方形ではなく、微妙に角度のついた台形状の形となっておりましたが、フレームを独自に加工することで問題なく製作することができました。
防音パネルは、一般的に長方形の形状をしていることがほとんどで、寸法を短くしたり長くしたりすることはできても、角度を変えて製作できる製品は少ないです。そこまで頻繁に発生する要求項ではありませんが、ご入用の際はお気軽にご相談いただければと思います。
※製造の都合上通常の直角と比較すると数ミリの誤差がでることはご承知おきください