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株式会社静科

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    工場内のクリーンルーム化に向けた壁面防音工事~粘着テープと接着剤を併用した接着工法にて施工

    みなさんこんにちは、製造部の横山です。

    自分自身あまり物欲がない方だと思っているのですが、最近PC関連の物を買い替えたいと考えていた矢先、欲しい物の新製品情報が色々と出回り始めている為、現行品を先に買うほうが良いのか、待ったほうが良いのか、日々出てくる情報に踊らされながら悩んでいます。

    余談はここまでにして。今回は弊社製品を使用した「壁面防音工事」についてご紹介したいと思います。

    将来の部屋の解体を想定した取付方法をご提案

    本案件は、お客様の工場増設工事に伴い、増設部分に普段使用している機械を追加する際に、稼働音が大きい事が判明していることから、増設に併せて防音工事を行い、労働環境改善を行いたいということで、弊社にお問い合わせを頂きました。

    防音工事を行う部屋は、今後クリーンルーム化を行う予定という事もありましたので、弊社製品の中で一番発塵性が低い「一人静 タイプZ」を壁面に取り付ける防音対策で、製作が進められました。また、部屋の壁仕様がLGS工法ではなく、内装パネルを用いたプレハブのような部屋となり、将来的に部屋の解体を行う可能性があるため、内装パネル壁にネジ止めを行わずに、防音パネルを取り付けて欲しいという要望を頂いた為、パネルの取り付け方法を基本的なネジ止めから変更し、粘着テープと接着剤併用した工法にて、提案致しました。

    粘着テープと接着剤を併用した工法を用いることにより、ネジ等の取付金具を使用することなく取付が可能になります。取付強度においては、強力な粘着テープを採用することで、粘着テープのみでも取付は可能な状態ではありましたが、安全性や超長期的な接着強度をとり、より良いものにする為に、初期接着は、パネル外周に取り付けた粘着テープによって行い、パネル内側に散布した接着剤が硬化することで、取り外しには素手では難しく、バール等工具が必要な程の強度になります。

    また副次的な効果として、現場にて工具を用いて穴あけ作業が不必要になるため、現場にて切粉がでることがない為、施工によって現場が汚れる心配もなく、パネルを取り付ける工程が減ることで、工期の短縮を行うこと可能となります。

    部屋の全壁面に約100枚の防音パネルを取り付け

    上記の工法にて、本案件は2つの部屋全壁面に防音パネルの取付を行いました。部屋サイズとしては、両部屋共に5.0mx5.0mxH2.5m程度の部屋になります。約100枚のパネルを取り付けるに辺り、工期としては1週間でしたが、搬入作業に半日必要だった事と、片付けに半日程度かかった事から、1部屋辺り約1.5日で作業が完了しました。作業員としては6名でおこなっていましたが、ネジ等での取付であれば+1~2日必要になったのではないかと思います。

    施工を行った部屋は、天井工事がまだ行われておらず吹き抜け状態で、機械も未導入でしたが、1部屋目の防音工事が終わった際に、担当者の方にまだ未対応の2部屋目と出入りして違いを確かめて頂いた際に、吹き抜け状態でも、歩行音や声の響きが抑えらている事を実感いただくことができました。最終的に天井が取り付けられると、より防音効果が確実に表れます。

    材料を付けた状態の取り付け前パネル

    今回は、「壁面防音工事」についてご紹介させていただきました。弊社は、現場状況や騒音対象物に応じて防音対策をご提案を致します。お客様の都合に合わせた仕様をご提案することも可能ですので、まずはご相談頂ければと存じます。些細な事でも構いませんので、騒音相談WEBツールより、ご気軽にお問い合わせください。