2024年振り返り~製品製作において社内で対応可能となった加工方法や取付オプションをまとめてご紹介
こんにちは、製造部岩崎です。昔は音楽を聴くためにはツタヤなどでCDをレンタルするのが定番でしたが、最近はyoutubeでも手軽に音楽が聴ける時代になりましたね。私も時折おすすめに流れてくる音楽を聴く事があるのですが、良いなと思ったバンドに限って既に解散していることが頻繁にあります。手に入らないとわかると、余計に手に入れたいと思うのが人間の性質でしょうが、もう生でライブが聴けないと思うと非常に残念なものです。
さて、本日は2024年を振り返り、今年製品製作をしてきたなかで改良を加えたオプションや、社内のみで対応できるようになった加工・施工方法などをまとめてご紹介していきたいと思います。
ロックハンドルの改良
従来のロックハンドルから、ローラー付きハンドルへの変更が可能となりました。違いとしては、扉を開閉する際に引っかかる印象が減ってスムーズになる点、密閉感の強化などがあります。
パネル面から飛び出る寸法が大きくなるので、内部の機械などとの干渉には気をつける必要がありますが、現段階(2024.12.18)では従来型と価格面での違いはありませんのでご検討頂ければと思います。
アジャスター付きキャスター
昨年まではアジャスターにて高さ調節をするボックスは製作したことがあったのですが、今年は新たにアジャスター付きのキャスターを導入する事例がありました。
こちらを導入した案件のご要望としては、防音室を手軽に移動可能とした上で、好きな位置で固定もでき、かつ、勾配にもある程度対応できるようなものにしたいとのことでした。手やモンキーレンチで簡単に上げ下げができるため、6面体などの床面のある防音カバーを製作する際は選択肢として考えておくと良いかもしれません。
ケミカルアンカーによる施工
今までは金属系のグリップアンカー(めねじで地面に埋まる形状)のみでアンカー対応をしていましたが、今年から当社施工においても(外注せずとも)接着系のケミカルアンカー(ボルトが地面から突き出す形状)に対応が可能となりました。
金属系のメリットとしては即時荷重(施工後すぐに負担をかけても問題ない)、清掃に大きく影響されない(多少のホコリがあっても性能には問題はない)、施工に熟練必要なしなどがある一方で、デメリットとしてはコンクリートにストレスがかかる、施工時にコンクリートの割れ等発生するリスク、母材に対する制約などが挙げられます。
ケミカルアンカーは高耐力・強度、ボルト・鉄筋等使用可、ボルト材質が自由、コンクリートに与える影響が少ないなどのメリットがある一方で、硬化に時間が必要(施工後はすぐに使用できない)、施工に熟練が必要、清掃の影響を大きく受ける(ホコリで接着剤が付かない)などのデメリットがあります。
どちらを選択するかは条件によるので検討が必要ですが、用途によって使い分けることが可能となりましたので、ご入用の際は是非、騒音相談WEBツールよりご相談いただければと思います。