粉砕機ラインに防音カバーを導入~鉄骨によるパネル施工にご協力
こんにちは、製造部岩崎です。
最近youtubeで流れてきた無水カレーを作ってみましたが、手軽に作れて美味しいのでおすすめです。トマト缶をまるまる使うので、カレーというよりはカレー風トマト煮込みのようなイメージなのですが、鳥の胸肉を使う事でとてもヘルシーに感じるのもポイントが高いです。これからはもっと寒くなってくるので、より簡単に作れる鍋料理を覚えていきたいです。
今回は「粉砕機用防音カバー」に弊社の防音パネルを導入頂いたのでご紹介したいと思います。
粉砕機は大きな騒音が出るため工場内環境改善や近隣への配慮が必要
粉砕機はゴムやプラスチック、木のくず、ときには金属などの素材を投入し、より細かい形状に粉砕する機械のことです。粉砕機はリサイクル業で使用されるのが主流ですが、製造業や一部の食品関連工場など様々な業種で活用されております。
活躍の場が多い一方で、粉砕機の駆動時には大きな騒音が出ることでも知られ、他の機械と比べたときにもその音量は比較的大きいといえます。機械の種類、大きさや粉砕する素材の質にもよりますが、粉砕機が発する音は90dB以上、ときには100dBを越えることもあるため、工場内環境改善や近隣への配慮のための対策は必須です。
モノを実際に粉砕するときの破砕音が大きいのではないかという印象をお持ちの方も多いでしょうが、これに加えてモーターなどの本体の駆動音が発生することも忘れてはいけません。対策方法としては機械を囲うことが最も効果的ですが、資材を投入するための開口部をどのくらい開けるかや、開けたとしても音が漏れにくい防音材を使うことがポイントになります。
粉砕機のラインへ防音パネルを導入
今回のご相談は粉砕機システム全体を防音パネルで囲うことで静音化できないかとご相談いただきました。工事はお客様の方で可能とのことでしたので、弊社からはパネルの提供や扉の製作などを行いました。完成時の最終的な仕様や以下のようになります。
仕様詳細
- 側面パネルには中~高音域まで幅広く対応可能な「一人静タイプA」を選定
- 天板パネルには放熱仕様の「一人静タイプD」を選ぶことで熱ごもりに配慮
- 鉄骨を組上げ、パネルをボルト固定していくことで5面体防音カバーとして設置
- サイズはおよそ5m×3m×4mと中~大型タイプの防音カバー
- 各辺に扉を取付けすることで容易に内部へのアクセスが可能
- 資材の投入コンベア用に複数箇所を開口
ご依頼頂いたお客様は粉砕機などの機械のラインを一括で設計・工事対応されている業者様で、弊社も防音パネルの設計・製造にてご協力をさせて頂きました。比較的大型のカバーとなりましたので、鉄骨を組上げ、鉄骨とパネルをボルト固定することで設置をしていただきました。また、コンベア用にいくつか開口部がありますが、パネルの吸音率が高いことで回り込み音を軽減し、音漏れを大きく低減することが可能です。
今回はパネルと防音扉の加工のみの提供でしたので、現場の写真や測定データはありませんが、施工業者様への防音材の導入事例としてご紹介をさせて頂きました。粉砕機を始め、工業機械・産業機械等の防音を検討されている場合は、当記事も参考にしていただきつつ、お気軽に騒音相談WEBツールよりお問い合わせいただけますと幸いです。