超音波試験機用の騒音対策～上下にスライドする小窓付きの床なしの5面体防音カバーを製作
皆さんこんにちは。製造部のヅアンです。秋が一番美しい時期に差し掛かり、黄色や赤の葉が見頃を迎えています。この時期が終わる前に、東京の明治神宮外苑へ行って、黄色に染まったイチョウの木を見に行こうと思っています。日本の秋の美しさを楽しみたいです。
さて、今回は「超音波試験機用」騒音対策についてご紹介したいと思います。
「一人静タイプL薄型」を使用した超音波試験機用防音カバーの制作
今回は防音カバーに使用しているパネルは「一人静タイプL薄型」です。「一人静タイプA」と比べて石膏を追加することで厚みが増し、防音性能がさらに向上した改良モデルです。通常のタイプAよりも厚み、重さを増やすことで遮音性、吸音性に優れたパネルになります。
今回の案件では、防音カバーの扉の下部に小さな扉を追加してほしいとご要望がありました。この小さな扉は上下に開閉できるスライド仕様にすることで、データ入力や機器の調整を行う際に扉全体を開ける必要がなく、扉を開けなくてもデータ入力ができるようになり、作業の効率性を最大限に高めることができます。このように、弊社では、音響効果やプライバシーの確保の他、お客様の作業における利便性も考慮した解決策を提案しています。
今回の設計では、下部にあるスライド式の小窓に特に重点を置き、製品完成前には、小扉単体を試作して以下の検証を行いました。
検証内容
- 動作確認：スムーズにスライドできるか、また頻繁な開閉にも耐えられる設計かを確認
- 防音性能の維持：小窓を閉じた状態で音漏れの有無をテストし、問題がないことを確認
- 耐久性評価：長期間の使用を想定し、開閉を繰り返して耐久性を測定
これらの試験を通じて、小窓は実用的かつ高性能であると確信を持つことができました。
超音波試験機用の仕様
- 「一人静タイプL薄型」使用床無し５面体防音カバー
- 外寸：幅565mm×奥行998mm×高さ1598mm
- 内寸：幅475mm×奥行918mm×高さ1554mm
- 正面：出入り用の片開き式扉を取り付け、下部に上下に開閉できるスライド式の小さな扉が付いている。
- L型アングルにて架台固定
- 背面：配線用開口部
- 製作期間：3週間
防音カバーの組み立て・設置はお客様に対応いただきました
今回の超音波試験機カバーは、弊社による現地での設置作業が不要な仕様で、お客様自身で簡単に組み立てられるよう設計されています。製品には詳細な組立手順書が付属しており、もし作業中に不明点があれば、いつでも弊社へご相談いただけます。 また、必要に応じて、弊社スタッフが現地での設置を行う有償サービスも提供しています。
今回は「電子部品防音カバー」をご紹介させていただきました。弊社の商品は様々な状況に対応可能です。騒音対策のご相談は何でもお気軽に、騒音相談WEBツールよりお問い合わせくださいませ。
