プレス機の騒音対策~キャスター付き防音パーテーションでコストを抑えつつ作業者の音の悩みを解決
皆様こんにちは。製造部の大澤です。
今年こそ冬用の新しいアウターが欲しいと思っていたところ、ユニクロで売っていたダウンに一目惚れしてしまいその場で即決しました。ダウンを買ったのはおそらく15年ぶりでしたがこんなに暖かいアウターをなぜ今まで着用していなかったのか不思議です。これで今年の冬も凍えずに乗り切れそうです。
さて、今回ご紹介するのは「プレス機騒音対策用のキャスター付き防音パネル」です。
コストを抑えたプレス機の騒音対策
基本的に、機械騒音対策については機械全体を防音カバーにて囲うことができれば、相応の防音効果が期待できます。ただ、全体を囲うとなると、その分防音パネルを使う量が増えてコストが上がってしまったり、作業性が損なわれてしまうことへの懸念であったりと、どうしても囲うことができないケースは多々あります。但し、そのような場合でも、騒音対策ができないということはございません。
弊社で展開している一人静シリーズパネルは、吸音・遮音の2つの性能を持ち合わせており、もちろん全面囲った方が効果が高いことに変わりはありませんが、2面や1面設置するだけでも反響音をある程度抑えることができます。今回ご紹介するのは、そういった場合の一つである、コストを抑えた騒音対策事例となります。
キャスター付き防音パーティション概要
防音パーティション仕様概要
- 一人静タイプA(t37mm)使用
- 外寸:幅1,500mm×高さ2,005mm(キャスタ含まず)
- ロック機構付きキャスター取付
- 可視化用窓取付(ガラス)
- 開口部に遮音シートすだれを取り付け
本案件ではプレス機の正面で作業されている方に向けた騒音対策として、プレス機正面にパーテーションを設置することになりました。回り込んでくる音は遮断することはできませんが、本来まっすぐ伝わってくるはずの音を吸音・遮音することができるため、防音パーテーションを設置するだけでも防音効果は期待できます。キャスターを付けることにより、不要な場合には片付けたり、細かな位置調整が可能です。
また、プレス機でプレスされた加工物がレールを伝って流れてくる仕組みとなっているため、レールを通すための開口を設けました。開口部の音漏れ対策用に、遮音シートを用いたすだれや、プレス機稼働中に中の様子を可視化できるよう、ガラス板にて可視化窓も取り付けるなど、コストを抑えつつ、最大限使い勝手の良い製品を製作いたしました。
終わりに
いかがでしたでしょうか。今回は、プレス機騒音対策用キャスター付き防音パーティションのご紹介となりました。騒音対策を導入するにあたり、仕様のお悩み等ございましたら、些細なご相談でも問題ございませんので、お気軽にお騒音相談WEBツールよりお問い合わせください。現場状況や騒音対象に応じて、お客様のご意向やご予算にあったご提案をさせていただきます。