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株式会社静科

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    【製品開発ブログ】防振・制振ステージの試作品製作~衝撃音測定にて良い結果が得られました

    みなさんこんにちは、製造部の横山です。

    最近、たこ焼き器を購入してから一度たこ焼きを作ってから、ハマってしまい週3ぐらいで食べています。その生活が3週間ぐらい続いていて流石に少しだけ飽きてきたので、具材を変えて味変をしたいなと考えています。調味料では、ポン酢や塩で食べることで楽しめているのですが、具材はまだなので、色々試してみてたこ焼き生活をもう少し続けてみたいと思います。

    余談はここまでにして、今回は、弊社が製品開発を行っている、防振ステージの性能測定を行いましたので、ご紹介したいと思います。

    様々なニーズに応えることができるように製品開発

    弊社製品のラインナップは、防音を行う上で重要な項目「吸音、遮音、防振」向けの製品は複数ありますが、「制振」向けの製品は、他と比べると選択肢が多くありません。そんな中、お客様のご相談の中で、「楽器の音に対する防音対策は可能だが、振動への対策が難しい」というお声は、少なくありませんでした。それらのお客様のご要望に応えることができるようにする為、「防振、制振」を備えた製品開発を進めました。

    開発を進めていく中で、個人で対策されたいお客様が複数おられることから、導入し易い製品を第一として進めました。また構造を考えていく中で、ゴム部分で振動を吸収する「制振構造」と、ステージを二重床構造とすることで振動を伝え難くする「免震構造」の二つを組み合わせた構造で進めました。

    「制振構造」部分では、構造の層を分け、それぞれに軟質ゴムや硬質ゴムを使い分けることで、軽衝撃から重衝撃に対して、各ゴム材が得意な振動に対応できるように考えました。「免震構造」部分では、加工が必要にはなりますが、二重床構造とすることで振動を伝え難くなるようにしました。

    試作品にて測定

    試作品の性能を測定する為、民間企業様にご協力頂き性能確認を行いました。測定方法としては、一般的な床壁天井の構造かつ高さが2.4mほどで作られた、四角形状の箱内に、測定機器を設置し、屋上部分に試作品を置き、軽衝撃音はタッピングマシーン、重衝撃音はインパクトボールを用いて測定を行いました。

    測定の結果(下記の各表参照)ですが、軽衝撃音はLL-30相当、重衝撃音はLH-45相当という結果となりました。数値としては、30~80の間で表される為、軽衝撃音対策としては、最高の性能となり、重衝撃音対策としてもかなり良い結果となりました。

    数値のイメージ比較として、木造の共同住宅の性能基準の一番グレードが高い特級において、LL-40/LH-45であることや、衝撃音数値の一般表現として、今回該当する30では、「通常では聞こえない」、45では、「聞こえても意識しない」と表現されるような効果が得られる事となります。

    測定結果のグラフ

    測定結果から分かったことや今後について

    今回の測定結果からは、軽衝撃音と重衝撃音どちらにも良い結果を得ることができました。軽衝撃音は文句ない性能が見られましたが、重衝撃音はまだ向上の余地があることが分かりましたので、更に開発を進めていければと思います。

    今回は、弊社が開発している防振・制振ステージについてご紹介させていただきました。弊社は、現場状況や騒音対象物に応じて様々な防音対策をご提案をいたします。些細な事でも構いませんので、まずはご相談頂ければと存じます。騒音相談WEBツールより、ご気軽にお問い合わせください。