大型撹拌機の騒音対策~アルミフレーム式で簡単に設置できる防音ボックスで基準値をクリア
こんにちは、製造部岩崎です。
先週、先々週と愛知県のお客様のところへ伺う機会がありました。時間がなく現地で愛知名物を食べる機会がなかったのが残念でしたが、友人にお土産で買った小倉トーストラングドシャがとても好評でした。そろそろ寒くなってきましたので、今後伺う機会があったときには味噌煮込みうどんにトライしてみたいと思います。
本日の記事では「大型撹拌機用防音ボックス」について記したいと思います。
大型撹拌機の騒音
生産ラインで使われる大型の撹拌機から発生する騒音を低減する必要があるということで機械メーカー様から依頼を受け、防音ボックスを製作させていただきました。撹拌機とは本来は混じり合わないものを均一にかき混ぜることのできる機械で、様々な薬品や液体を乳化させることができます。
今回ご相談頂いた撹拌機は従来のものよりも容量が大きく、ポンプも稼働するタイプの機械であったため、通常よりも大きな音が出ることが予想されていましたので、防音ボックスで機械全体を囲うことで発生する騒音を低減することに成功しました。
防音ボックスの仕様
- 一人静タイプL薄型を使った5面体防音ボックス
- 外寸約4m×4m×4mと比較的大型
- 大枠となるアルミフレームに対し、羽付きのパネルをビス止めする仕様
- 各面に扉があり、内部へのアクセスが容易に
- 換気用の排気ファン
外寸は4m角と比較的大型で、防音室と言っても差し支えないサイズ感になります。
下記の写真のように、大枠となるフレームを組上げたのちに、羽根つきの防音パネルをはめ込んでビス止めする仕様となっており、どの面からも外すことが可能な点が大きな特徴です。観音扉についても蝶番を上から差し込むだけなので簡単に取付けができます。
高さが4mなので脚立や高所作業車などは必要になりますが、パネル自体は一人で持てる重量なのでクレーンなどの重機は不要です。大枠となるフレームも成人男性二人であれば問題なく持ち運ぶことができ、見た目に反して設置作業が比較的簡単な点もメリットかと思います。
防音効果について、自社工場内測定にて14dB~18dB程度の低減値が得られました。今回はメーカー様の方で防音カバー取付前の測定をされておらず、実際の具体的な低減値を見極めることはできなかったのですが、設置後の基準とされていた80~85dBという数値はクリアできたということで、良い結果が得られましたとのご感想を頂きました。
防音ボックス・防音カバーは特殊な仕様の機械でもそれぞれに合った形状や機能で製作することができますので、まずはお気軽に、騒音相談WEBツールにてご相談いただければと思います。