研究機関用機械の騒音対策~「一人静タイプL」を使用した振動と騒音を軽減する防音ボックスを製作
最近、朝は肌寒くてとても心地よいです。四季の中で、秋が誰もが一番好きな季節だと思います。空気は清々しく、色づいた葉が美しい景色を作り出しています。そして、もうすぐ冬の準備をしなければならないことに気づき、この肌寒さを楽しむことにしました。
さて、今回は「振動と騒音を軽減する防音ボックス」をご紹介したいと思います。
研究機関向け防音ボックスの制作
現代の産業や研究において、防音と振動の抑制は非常に重要です。特に研究機関では、機器の音や振動が研究データに影響を与えないよう、優れた防音性能が求められます。今回、研究機関の振動台に設置する機械用の防音ボックスを制作しました。このプロジェクトでは、特別な防音性能を持つ「一人静タイプL」を使用し、研究環境に適した防音ボックスを完成させました。
「一人静タイプL」を選定した理由
本プロジェクトでは、防音ボックスに適した素材を選ぶことが重要です。「一人静タイプL」を選定した理由は以下の通りです。
幅の広い防音性能
吸音材の充填量を増やしており、高周波音だけでなく低周波音も効果的に吸音します。これにより、様々な音の種類に対応できるため、研究環境が静かになります。
産業用途に最適
特に大型機械やエコ給湯器などの低周波を発生する設備に最適です。この特性により、防音・遮音の効果を最大化し、騒音を抑えるための理想的なソリューションとなります。
低周波による健康への影響を軽減
低周波音は、めまいや不眠、頭痛などの健康問題を引き起こす可能性があります。この防音ボックスを使用することで、研究者の健康を守ることができます。
防音ボックスの制作手順
振動台に設置する機械用防音ボックスを制作するにあたり、以下の手順を踏みました。
- フレーム設計とサイズ測定:機械のサイズを測定し、金属フレームを設計しました。これにより、機械が完全に収まることを確保しました。
- パネルの取付: フレームにパネルを取り付け、防音性を高めるために隙間をなくしました。しっかりとした取り付けが音の漏れを防ぎます。
- 配線の出入口設計: 配線用の穴を設け、防音性を損なわずに扱いやすくしました。これにより、機器の運用がスムーズになります。
- 扉と鍵の設置:扉には質の高い鍵を取り付け、安全性を確保しました。これにより、内部の機器を守ることができます。
防音ボックスの仕様
- 「一人静タイプL」床なし5面体防音ボックス
- 外寸: 1200×950 H800
- 正面: 上部観音扉、取付用タップ
- 側面: 覗き穴5ー40mm、配線カバー取付
- 背面: 取付用タップ
- 製作期間:3週間
防音ボックスの効果と実績 この防音ボックスは、実際に使用した研究機関から非常に良い反響を得られ、機器の音が大幅に軽減され、研究データの精度が向上しました。
職場環境の改善に大きく貢献
低周波音は、特に長時間曝露されると健康に悪影響を及ぼすことがあります。研究機関のスタッフの方々がこの防音ボックスを使用することで、作業環境が改善され、ストレスが軽減されたという声も多く聞かれます。これにより、職場の生産性が向上し、長期的には従業員の健康維持にも寄与しています。また、 機械を長期間使用するためには、定期的なメンテナンスが重要です。特に、ボックスのパネルは分解できるため、内部を確認することができます。必要に応じて補修を行うことで、使用環境を快適に保つことができます。
今回は「振動の防音ボックス」をご紹介させていただきました。弊社の商品は様々な状況に対応可能です。騒音対策のご相談は何でもお気軽にお問い合わせくださいませ。