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株式会社静科

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    飲食店の窓からの音漏れ対策~「一人静タイプA」を採用した取っ手付きパネルは簡単に取り外しも可能

    皆様こんにちは。製造部の大澤です。

    先日ふと通っていた大学近くのラーメンが食べたくなり、6,7年ぶりに大学の最寄り駅までバイクで向かいました。後輩から話を聞いていたのでなんとなくの当時との違いは想像していたのですが、コロナの影響か駅付近の飲食店の名前がちらほら変わっており少し寂しい気持ちになりました。ですが向かったラーメン屋の味は当時と変わっておらず、とても安心しました。

    さて、今回は最近施工を行なった、「窓からの音漏れ対策事例」についてご紹介いたします。

    窓からの音漏れについて

    一般的な住宅の壁は木造であれコンクリートであれ、ある程度の厚みがある為、実は外に伝わる音は話し声程度であればほとんど防ぐことができます。アパートなどで隣の音がうるさいと感じる声が多くありますが、これは、間に空気層がないことによって直接振動として音が伝わってしまうためであり、外に伝わる音については空気層を挟むため、音の伝わり方が軽くなるのです。

    では、なぜ外を歩いているときに住宅からの音が聞こえてくるのか。答えは窓です。解放されていればなおのこと、施錠されていたとしても、一般的な窓の遮音性能は15~30dBであるため、少し声が大きくなると外からは丸聞こえになってしまいます。

    通常の生活音であれば特に気にする必要はありませんが、例えば住宅の場合は楽器を演奏するなど音楽を楽しむお部屋の窓には対策が必須です。工場の場合は、機械騒音が窓から屋外へ漏れ、近隣住民とのトラブルになりかねません。

    取っ手付きの「一人静タイプA」を窓に取付

    取っ手付き「一人静タイプA

    既存飲食店でカラオケができるようにするために、窓の音漏れ対策をしたいとのご相談を頂き、パネルを設計製作し設置しました。簡単に取り外しできる仕様が望ましいとのことでしたので、各パネルの両端に取手を取り付け、窓フレームの下にコの字型の枠材を固定し、枠材の上にパネルを乗せました。また、できたすき間には緩衝材を埋めることで、がたつきを抑えました。これにより工具なしで簡単に取り外しが可能となりました。

    現場が内装工事中であったため、騒音測定は行っておりませんが、過去の類似事案件にて測定したデータを参照すると、「一人静タイプA」を壁に当てるだけでも、8~11dBの低減効果が実証されていますので同等かそれ以上の効果が規定できます。

    終わりに

    いかがでしたでしょうか。今回は窓への音漏れ対策事例についてのご紹介となりました。防音対策導入にあたり、どのような仕様にするのか迷われている場合でも、弊社は、現場状況や騒音対象物に応じて、様々ご提案をいたします。些細な相談でも問題ございませんので、騒音対策や防音工事等のご相談は、お気軽に騒音相談WEBツールよりお問い合わせください。