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株式会社静科

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    屋内コンプレッサーの防音対策@大阪~既設設備を活用した4面体防音カバーを設置

    みなさんこんにちは、製造部の横山です。

    年末も近くなってきたので、そろそろふるさと納税をやろうと考えているのですが、今までハンバーグ等の冷凍食品や、フルーツ、包丁など様々な返礼品を頂いたことがあり、また同じものを頂くのは自分自身あまり好きではないので、今年はどの返礼品で考えるか悩んでおります。普段購入する機会が無いものを冒険してみるのも良いのかもしれません。

    余談はここまでにして。今回は「屋内コンプレッサー用防音カバー」についてご紹介したいと思います。

    作業環境の改善を考えているお客様からのご依頼

    本案件は、室内に設置されているコンプレッサーが、作業スペースの近くにあることもあり、稼働音が打合せ等行う際に影響してしまう為、防音対策を行いたいということで、弊社にお問い合わせを頂きました。

    現場では、コンプレッサーが設置されている周囲に、他の機器類が設置されていました。既存の機械や配管類は、防音カバー設置に合わせて移設させることが難しい為、周囲の状況に合わせ配管や配線を通すことが可能な、開口を設けた防音カバーの形状を提案致しました。

    防音対策を行う上で一番効果が得られやすい方法として、防音カバー等に加工を設けること無く、周囲を囲うのが一番効果を得やすいですが、既設の製品等に対して対策を行う際は、今回のように配線等を避ける必要が発生しますので、加工を設けることが必須となります。弊社では、防音効果をできる限り低減させない為、加工部には遮音シートや発泡ゴム材等を使用して対策を行います。

    既設機械を活用した設計製品を製作

    本案件の防音カバーに対して、下記の加工対応を行いました。

    1. 通路スペースを最大限保つ為に既設機械を活用した設計
    2. 開口部に厚み4mmの塩ビシートにて塞ぎ加工

    ①通路スペースを最大限保つ為に既設機械を活用した設計

    コンプレッサーの正面スペースにて作業を行っているので、お客様よりスペースをできる限り残して欲しいとご要望を頂きました。屋内ということで風の影響も無い為、既設機械を壁としてカバーを設計することで機械に近い位置に防音カバーを設置する方法を行いました。防音カバーのみで自立する設計にしつつ、既設機械に密着させる形とすることで、隙間を発生させること無く、設置に必要なスペースを最小限に抑えました。

    既設機械接触部分を発泡ゴム剤にて密閉度向上

    ②開口部に厚み4mmの塩ビシートにて塞ぎ加工

    配線や配管を通す開口を設けた箇所には、厚みのある塩ビシートにて塞ぎ加工を行いました。配線箇所にはケーブル等を通しやすい様に塩ビシートをすだれのような形状に加工し、配管箇所には配管を通した際に、できる限り隙間が発生しないような形状に加工を行いました。

    配線用開口
    配管部分開口

    防音カバー仕様

    • 使用パネル:一人静 タイプD
    • 全体サイズ:1,500mm x 500mm H1,200mm
    • 製作期間:2週間
    • 防音カバー仕様:配管用開口、配線用開口、給排気ファン

    設置前後の騒音測定結果~対策前より12dBの低減に成功

    防音カバー設置前後に騒音測定を行い効果検証を行ったところ、設置前は73dBから設置後は61dBとなり、12dBの低減となりました。

    今回は、「屋内コンプレッサー用防音カバー」についてご紹介させていただきました。弊社は、現場状況や騒音対象物に応じて防音対策をご提案をいたします。また現場環境をできる限り変更しない仕様にてご提案、ご要望にご対応致しますので、まずはご相談頂ければと存じます。些細な事でも構いませんので、騒音相談WEBツールより、ご気軽にお問い合わせください。