屋外大型通風器の防音対策~既存アルミ材からステンレス材に変更し積雪を考慮した4面体防音カバーを製作
みなさんこんにちは、製造部の横山です。
健康診断を受けて、一年間運動をさぼった分がしっかり体重に反映されていたので、その後運動をするようになり、平日のルーティンが、業務後帰り道の公園で運動して帰りしっかり自炊する事になったのは良かったのですが、休日はその反動で運動と自炊をサッパリ行わない状態になってしまいました。
余談はここまでにして。今回は「屋外大型通風器用防音カバー」についてご紹介したいと思います。
工場の建て直しをきっかけに騒音対策をご検討
本案件は、お客様が新たに工場を建て直すに辺り、作業環境改善も取り組み、以前から使用していた機器類への防音対策を行っていくに辺り、自社で対策が難しい大型通風器の対策をお願いしたいということで、弊社にお問い合わせを頂きました。防音カバーを設置するに辺り、周囲に可燃性のガス管があり不燃材にて構成をして欲しい、またスペースに余裕がない為、できる限り省スペースでの設計をご希望頂きました。弊社の防音パネル「一人静シリーズ」は不燃認定を取得している為、問題なく対応することができます。
お客様のご要望だけでなく地域性にも注意して製作
お客様のご要望に対して、下記対応を行いました。
- パネルを接続する部材を既存のアルミからステンレス製に変更
- 使用ファン図面から離隔距離を最小にした設計
- 積雪地帯の為、屋根を除雪可能な勾配対応
①パネルを接続する部材をステンレス製に変更
「一人静シリーズ」のパネル同士の接続材としてアルミ材を取り扱っているのですが、本案件では、お客様より強度を高めて欲しいとご要望がありました。弊社ではSUS材加工はできませんので板金屋さんに依頼し、弊社仕様と同じ形状の物を作成することで、カバーの形状を特殊な仕様にせず対応をすることが可能となりました。
②対象ファン図面を用いて離隔距離を最小に設計
省スペースとのご要望がありましたので、お客様より対象ファンの図面と周囲の図面を頂き、防音カバーの形状と設置方法を検討した物をお客様にご提案致しました。その後、図面を用いてお客様と打ち合わせを行い仕様を確定しました。
③屋根を除雪可能な勾配を持たせた積雪地帯仕様
お客様と打ち合わせを進めている際に、積雪地帯である事をご教示いただきましたので、屋根の形状を陸屋根から方流れ屋根へ変更を行いました。また屋根の勾配も積雪が自然に落下する、3/10勾配を元に設計を修正しました。
防音カバー仕様
- 使用パネル:一人静 タイプA
- 全体サイズ:1,300mm x 1,000mm H1,600mm
- 製作期間:2週間
- 防音カバー仕様:接続部材SUS材、天面アイボルト取り付け
今回は、「屋外大型通風器用防音カバー」についてご紹介させていただきました。弊社は、現場状況や騒音対象物に応じて防音対策をご提案をいたします。またできる限りお客様のご要望にご対応致しますので、まずはご相談頂ければと存じます。些細な事でも構いませんので、騒音相談WEBツールより、ご気軽にお問い合わせください。