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株式会社静科

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    測定環境の防音対策~防音室導入により13dBの低減に成功し室内暗騒音は24dBを達成

    みなさんこんにちは、製造部の横山です。

    2024年のお盆休みしっかり休むことはできたのですが、連休期間は眠気がきたらすぐに仮眠を取るのを繰り返し行っていたので、休み明けは、お昼前後の眠気と格闘することが多く大変です。早く生活リズムを元に戻せるよう頑張りたいと思います。

    余談はここまでにして。今回は「測定機器用防音室」についてご紹介したいと思います。

    近隣の方からのクレームをきっかけに騒音対策をご検討

    本案件は、お客様が新たに測定機器を導入するに辺り、外部からの音や振動に影響されないように測定環境を整えたいということことで、弊社にお問い合わせを頂きました。防音室を導入するに辺り、防音室内の暗騒音を25dBにしたいとご要望を頂きました。設置予定部屋の暗騒音が45dB前後でしたので、過去案件にて2m x 2m x2mの防音室設置を行った際に、20dB減衰を行った実績があったことから、当時の測定情報にて資料を作り、お客様に想定される防音効果を説明し、導入を検討頂くことができました。

    機械の排熱や熱籠もりに考慮した仕様にて製作

    今回は、暗騒音が比較的小さい状況から20dBを減衰させる為、「一人静 タイプL」を用いて、3m x3m x2.5mの防音室にて対策を行いました。「一人静 タイプL」を使用することで、「一人静 タイプA」と比較して、石膏ボードや吸音層が増えていることで、遮音性能や吸音性能が大きくなります。またお客様へ説明しさせていただいた際の防音室のサイズより大きくすることで、吸音面積が増え防音効果も高くなります。

    また、防音室の扉部分も「一人静 タイプL」にて製作をしている為、蝶番を強固なものを選定していますが、重さにより、取手側にて扉パネルの垂れ下がりが発生することがあります。今回は、ドアクローザー等、扉上部にて制御する部材は必要ないとのこともあり、扉下部にボールキャスターを取り付けることで、垂れ下がりと扉の開閉をよりスムーズに行えるようにしました。キャスターを取り付けることで発生した隙間部分には、トリムゴム材を使用し、塞ぎと遮音対策を行っております。

    扉下部側面視点

    設置前後の騒音測定結果~対策前より13dBの低減に成功

    防音室導入前後に騒音測定を行い効果を検証を行ったところ、導入室内の暗騒音46dBに対して、防音室内の暗騒音は24dBとなり、約22dBの低減となりました。

    防音室仕様

    • 使用パネル:一人静 タイプL
    • 全体サイズ:3,000mmx3,000mm H2,500mm
    • 製作期間:3週間
    • 防音壁仕様:内部LEDライト、配線カバー

    今回は、「測定機器用防音室」についてご紹介させていただきました。弊社は、現場状況や騒音対象物に応じて防音対策をご提案をいたします。また導入時の効果検証に関しても、過去の実績やシミュレーションを用いて、ご説明することが可能です。些細な事でも構いませんので、騒音相談WEBツールより、ご気軽にお問い合わせください。