インテリアとしても優秀な回転式の調音・拡散パネルを開発中~「一人静シリーズ」の端材を使用
皆様こんにちは。製造部の大澤です。
先日桜木町から乗車ができるYOKOHAMA AIR CABINというロープウェイに乗ってきました。私は新情報に疎いのでそんなもの本当にあるのかと半信半疑でしたがいざ桜木町駅を出てみるとその存在感にとても驚きました。乗車のための列が出来ていましたが事前にチケットを買っていたためスムーズに乗ることができました。ネットで調べたらすぐにでてくるのでのる日程が分かっているのなら事前購入推奨です。雨が降っていたため絶景とまではいきませんでしたが横浜を上から見下ろす機会はそうそうないので面白い体験ができて良かったです。機会があれば今度は夜にでも乗ってみたいと思います。
さて、今回は私が現在取り組んでいる新製品開発についてお話します。
製品開発に至ったきっかけ
弊社では騒音対策として主に「一人人静シリーズ」というパネルをお客様にお出ししています。これらは基本的にオーダーメイドとなる為定尺の1000mm×2000mmのパネルから切り出して加工を行います。その際どうしても端材が出てしまいます。端材といえど防音パネルとしての効果はもちろんあり、破棄してしまうのはもったいないため、なにか有効活用できないものかと考えました。
一人静の長所を活かしてインテリア化
「一人静」はほとんどの場合、吸音・遮音パネルとして騒音源に対する防音目的で使用しています。ですが、このパネルはほかにも以下のようなさまざまな機能・性能を持っています。
- 調湿性能・・・規則的に湿度を吸収・放出するため周囲の湿度を一定にします。
- 不燃、熱安定・・・国土交通省の不燃認定を受けています。
- ホルムアルデヒド吸収・・・吸収した空気中のホルムアルデヒドを化学反応にて無害化します。
- 断熱、放熱・・・内部の構造を変更することにより断熱仕様と放熱仕様を選択できます。
- 高強度・・・平米あたりの面荷重が5tあります。
- 対候性、耐水性・・・錆腐食に強いアルミで構成されています。
これらの機能を利用した小型のインテリア製品を考案できれば、端材の再利用ができるのではないかと考えました。
現在の進捗について
前説でご紹介した機能を活かし、吸音機能の面と遮音・拡散機能のある面に回転機構をとりいれて各面を使い分けできるような回転式パネルを現在試作中です。年内には完成発表ができるよう動いているので続報をお待ちください。
終わりに
いかがでしたでしょうか。今回は、私が取り組んでいる製品開発の経緯についてのご紹介となりました。騒音対策を導入するにあたり、仕様のお悩み等ございましたら、些細なご相談でも問題ございませんので、お気軽に、騒音相談WEBツールよりお問い合わせください。現場状況や騒音対象に応じて、お客様のご意向やご予算にあったご提案をさせていただきます。