ブロワーの騒音対策~放熱性のある「一人静タイプD」を使用した防音カバーを製作・施工
皆様こんにちは。製造部の大澤です。
先日、公開されたばかりの「ルックバック」という映画を見に行ってきました。原作の漫画があるのですが、友人に前情報なしで見たらどんなリアクションをするか見たいと言われたため未読のまま臨みました。あまりネタバレをしたくないので内容は伏せますが、アニメ映画なのにとてもリアリティのある内容で感情移入しやすく、作品としてとても楽しめたとともに、原作者の藤本タツキさんの伝えたかったメッセージがなんとなく伝わりました。余韻が残ってるうちに時間をつくって漫画の方も読みたいと思います。
さて、今回は「一人静タイプDを用いたブロワーの騒音対策事例」のご紹介です。
防音カバー設置の経緯
今回ご相談をくださったのは、とある研磨剤メーカー様です。ブロワー稼働時に工場内に響き渡るような駆動音が鳴ってしまうということで、どうにか対策できないかということでご相談を頂きました。新設の部署を発足にあたり、工場内の空きスペースに新たな機械を導入されたそうなのですが、導線の都合上、それに付随する屋外向けのブロワーをやむを得ず工場内に移設したことで問題が発生したとのことでした。
ブロワー用防音カバー概要
- 一人静タイプD使用 床無し5面体カバー
- 外寸:幅1,187mm×奥行1,280mm×高さ1,600mm
- 内寸:幅1,110mm×奥行1,200mm×高さ1,561.5mm
- 右側面:配管用開口,切欠き2か所
- 背面切欠き1か所
- 吸排気ファン及び防音フード各2台取付
放熱性のある「一人静タイプD」を採用し防音カバーを製作
今回ブロワーの発熱量が大きめと伺っていましたので、使用パネルには「一人静タイプD」を選定いたしました。弊社の代表製品である「一人静タイプA」はセラミックハニカムと発泡樹脂をアルミ材で挟んだ構造となっており断熱性がある一方で、「一人静タイプD」はセラミックハニカムの部分をアルミハニカムに変更した構造となっており、熱伝導率を上げることで放熱性が生まれます。そのため今回のように機械が発熱して熱籠りが懸念されるような場合は、「一人静タイプD」を選定するようにしています。また、今回の案件においては「一人静タイプD」の放熱量だけでは足りないと判断したため、加えて吸排気ファンも取り付けました。
こちらの防音カバーは既に設置済みですが、機械の稼働はまだ先になるとのことでしたので、設置後の効果については、また別の機会にてお話したいと思います。
終わりに
いかがでしたでしょうか。今回は「一人静タイプD」を用いたブロワーの騒音対策事例についてのご紹介となりました。防音対策実施にあたり、仕様など迷われている場合でも、現場状況や騒音対象物に応じてご提案させていただきます。些細な相談でも問題ございません。騒音対策や防音工事等のご相談は、お気軽にお問い合わせください。