Loading...

株式会社静科

ARTICLE

記事詳細

    高速道路の橋梁ジョイント部分の騒音対策~東日本高速道路㈱と共同開発を行った「突発騒音吸収装置」

    みなさんこんにちは、製造部の横山です。

    今年も半年経過したということもあり、半年ぶりににコンロ周りの掃除を行いました。毎度焦げを落とすのに苦労するので、掃除直後は料理の際や、最後に拭き取り掃除をしようと心掛けるのですが、段々とやらなくなりいつも焦げ汚れが増えてしまうことを繰り返してしまっています。

    余談はここまでにして。今回は高速道路の橋梁ジョイント部分の騒音対策として、東日本高速道路株式会社と共同開発を行い製作した「突発騒音吸収装置」についてご紹介したいと思います。

    共同開発を行うことになった経緯

    「突発騒音吸収装置」は10年ほど前に、東日本高速道路株式会社様が、民間企業の技術を募集していたところ、弊社防音パネル「一人静」の技術内容にて応募し採用頂きました。弊社技術を活用するに辺り、高速道路の橋梁ジョイント部より発生する音が近隣の住人よりクレームがあるという問題に対して活用できないか検討頂き、弊社パネルの薄型軽量な部分が活かせるのではということで共同開発を進めました。

    橋梁のジョイント部という名称に聞き覚えがない為、場所のイメージが難しいかもしれませんが、高速道路を走行車で走っている際に、定期的にドスンと硬い物に乗り通過する経験があるかと思います。その部分が橋梁のジョイント部となっており、走行車が通りかかる度に下部では騒音が発生し、更に周辺に拡散されております。

    余談にはなりますが、東日本高速道路の社員さんによると、近年のジョイント部分は技術が進み、過去の構造と比べると発生する音もかなり小さくなっているとのことでした。

    橋梁のジョイント部イメージ

    「突発騒音吸収装置」の特徴5点

    「突発騒音吸収装置」の構造体の大きな特徴として、下記5点あげられます。

    • 構造体を橋梁本体にアンカーボルト等で固定が可能な為、簡単に設置・撤去が可能
    • 左右が分割されていることにより、橋梁の温度変化による伸縮への対応が可能
    • 開閉が可能である為、設置後の点検作業が容易
    • 設置部分がジョイント直下部な為、路上作業が不要
    • 既設橋梁へ、設置用の新たな工事は不要

    ①構造体を橋梁本体にアンカーボルト等で固定が可能な為、簡単に設置・撤去が可能

    一番下にある項目にも関わることですが、構造体の設置は、構造体上部の取付用金具を用いて、アンカーボルト等のみで固定を行うことが可能な為、現場にて、穴あけとアンカー取付のみで構造体が設置可能となります。ですので新たに下地材や補強材を追加する必要がありません。

    ②左右が分割されていることにより、橋梁の温度変化による伸縮への対応が可能

    橋梁部分の材料がコンクリートの為、吸水により膨張し、乾燥すると収縮が発生します。また温度変化によっても伸縮が発生するため、空間のサイズが一定ではありません。そのため突発騒音吸収装置は、左右分割構造となっており。橋梁の伸縮への対応を可能としております。

    騒音対策は個人・企業問わず対応しております

    今回は、「突発騒音吸収装置」についてご紹介させていただきました。こちらの製品の営業・販売は、㈱ネクスコ東日本エンジニアリングの技術営業部様にて行われております。

    弊社は企業のお客様、個人のお客様どちらも騒音相談を承っております。対策を行うに辺り、実際にパネルを用いて効果検証を行う事や騒音測定が可能です。些細な事でも構いませんので、騒音相談ツールより、ご気軽にお問い合わせください。