コンプレッサー2台を囲う防音室を製作~吸音面の増加により14dBの騒音レベル低減に成功
皆さんどうもこんにちは。製造部の大澤です。
最近ドラゴンクエスト11というゲームをやり始めました。実は今までドラクエをやったことがなく、今回初めて遊びます。いい作品だと周りから散々言われているのでこれからストーリーがどうなっていくのか楽しみです。
さて、今回は『コンプレッサー2台を囲った防音室』のご紹介です。
導入背景について
今回ご相談頂いたのは、とある自動車関係の研究所の方からでした。研究施設増設に伴い、新たな研究のためにコンプレッサーを2台導入予定のため、コンプレッサーの導入に合わせて騒音対策も行いたいと、弊社にお問い合わせいただきました。コンプレッサーを2台まとめて囲い、メンテナンス用に人が出入り可能な防音室を製作して欲しいとの要望を受け、設計・製作に挑みました。
防音室の概要・仕様
- 一人静タイプA使用 床無し5面体防音室
- 外寸:W3,025mm×D2,010mm×H2,045.5mm
- 内寸:W2,944mm×D1,933mm×H2,007mm
- 正面中央に片開式扉(W800mm×H1,800mm)
- 両側面下部に配線用開口(100mm×100mm)
- 背面に吸気ファン、天面に排気ファン取り付け
- L字アングルを用いて床にアンカー固定
当初の予定では幅2,500mm×奥行1,630mmの予定でしたが、コンプレッサーの設置場所が変更になったことによりスペースが広くなったためパネルの金額が変わらない、上限サイズへの変更をお客様が希望され、防音室のサイズアップを行いました。弊社製品である一人静パネルは定尺の1,005mm×2,005mmをベースとして加工を行うため、定尺での注文の方が切断回数が減り、端材が出ないなどの面でお得になります。
防音室設置後は79dB→14dBの低減を確認
現場の暗騒音が59dBに対してコンプレッサー2台稼働時79dBのところ、防音室設置により稼働時は騒音レベルが65dBとなり、14dBの低減を確認することができました。今回2台のコンプレッサーに対して余裕をもって大きく囲ったことにより、吸音面が増えたことが今回の結果につながったものと思われます。ほとんど騒音が気にならないくらいに落ちたため、お客様には大変喜んでいただけました。
終わりに
いかがでしたでしょうか。今回は、コンプレッサー2台を囲った防音室についてのご紹介となりました。防音対策導入にあたり、どのような仕様にするのか迷われている場合でも、弊社は、現場状況や騒音対象物に応じてご提案をいたします。具体的な話でなくとも些細な相談でも問題ございません。騒音対策や防音工事等のご相談は、お気軽にお問い合わせください。