コンプレッサーの騒音対策~既存囲いに薄型パネル『一人静 タイプ10mm』を採用し寸法変化を最小に
みなさんこんにちは、製造部の横山です。
平日は基本的に自炊をしており、時々その日の疲れ具合等で惣菜を買って帰ることがあるのですが、日々簡単な物ばかり作っていることもあり、帰りにスーパーに寄って何を買うか悩んで帰っている時間で、すぐに家に帰って一品作る時間と変わらないなと思い、惣菜を買うかどうかより悩むようになってしまいました。
余談はここまでにして。今回は『コンプレッサー用防音パネル』についてご紹介したいと思います。
導入経緯とお客様のご要望
今回ご相談頂いた内容ですが、お客様自身で、コンプレッサー周りにベニヤ板を用いた囲いを使用し防音対策を行っていたものの、あまり効果を得ることができず、防音効果を高めたいとの事で弊社にお問い合わせを頂きました。
防音対策を進めるに辺っては、既存囲いの活用に加え、現在コンプレッサーを設置している周囲にスペースの余裕があまりないため、既存の囲いの外寸、内寸をあまり変更しない対策のご要望も頂きました。
基本モデルより薄型の防音パネル「一人静 タイプ10mm」
本案件では、お客様のご要望から『一人静 タイプ10mm』にて防音パネルの製作を進めることなりました。『一人静 タイプ10mm』は、弊社防音パネルの基本モデルである『一人静 タイプA』の吸音層のハニカムのサイズを変更したものとなります。
基本モデルとの大きな違いは、ハニカムのサイズを変更したことによる厚みになります。『一人静 タイプA』は、端面補強材がない状態で33mm(枠材あり 37mm)の厚さとなり、『一人静 タイプ10mm』は、その名の通り端面補強材がない状態で10mm(枠材あり 12mm)となっております。今回のようなボックスタイプの場合、1辺の両端にパネルが設置されますので、66mm内寸又は、外寸が変化致しますが、タイプ10mmですと20mmとなり、その差は46mmになります。
防音効果としては、吸音層が小さくなることで、『一人静 タイプA』はと比べると吸音性能が下がり、また、質量が減ることにより遮音性能も下がってしまいますが、構成部材は同じものになりますので、サイズが1/3になることで、性能も1/3になるということはありません。
防音パネル仕様
- パネル総数:6枚
- 製作期間:1週間
- パネル仕様:配線用開口
『一人静 タイプ10mm』を使用したコンプレッサー用防音パネルについてご紹介させていただきました。既存の製品に手を加えてお客様のご要望に合う製品へ特注対応することはもちろん、既存製品のみを用いて、現場状況や騒音対象物に応じた防音対策をご提案いたします。
既存の防音対策でご満足出来ない場合や、より防音効果を高める方法、追加工等のご相談等、些細な事でも構いませんので、騒音相談ツールよりご気軽にお問い合わせください。