クーリングユニットの騒音対策~パチン錠で簡単に脱着可能な扉付きの防音ボックスを製作
皆さんどうもこんにちは。製造部の大澤です。
2月中旬ごろから急に暖かくなったおかげで、通勤時の重ね着が5枚から3枚に減りました。あと一枚着なくていいくらいになれば、バイクに気持ちよく乗れるようになるのでそれまでが待ち遠しいです。
さて、今回はつい先日製作した『クーリングユニット向け防音ボックス』をご紹介いたします。
導入背景
先日ブログにてご紹介した『加振機用防音カバー』をご注文頂いたとある自動車部品メーカー様より、他の機械の騒音対策もお願いしたいとのことで、ご相談頂きました。現地に赴き実際にクーリングユニットを採寸し、お客様と仕様についてすり合わせを行ったのち、製作いたしました。
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クーリングユニット用防音ボックスの概要
- 一人静タイプA(t37)使用 床無し5面体ボックス
- 外寸:W1,284mm×D1,659mm×H2,082mm
- 内寸:W1,210mm×D1,585mm×H2,045mm
- 正面、右側面にメンテナンス用取り外し可能パネル
- 左側面下部に配線用開口
- 背面下部は障害物をよけるため底上げ
- 天面に配管用開口2か所
点検・メンテナンス用に取り外し可能なパネルを設置
正面と右側面はメンテナンスの際に開けられるようにしたいとのことでしたが、扉を開けるスペースが確保できなかった為、パネルに取手を取り付け、取り外し可能なタイプに致しました。正面のパネルは、パネル中央上部のパネルを抑えるための板を取り、6カ所のパチン錠を外すことで簡単に脱着可能です。加えてメーターなどが可視化できるようポリカーボネート製の窓を上下2か所取り付けました。右側面のパネルは正面に比べて点検頻度は高くないとのことでしたので、8カ所のビスで固定いたしました。
その他加工箇所
天面には配管用の開口を2か所設けました。設置時は背面と正面から挟み込むように取り付けます。また、クーリングユニットのすぐ背後に障害物があったため、それらを避けるために背面パネルを底上げいたしました。
終わりに
いかがでしたでしょうか。今回は、クーリングユニット用防音ボックスのご紹介となりました。騒音対策を導入するにあたり、仕様のお悩み等ございましたら、些細なご相談でも問題ございませんので、お気軽にお問い合わせください。現場状況や騒音対象に応じて、お客様のご意向やご予算にあったご提案をさせていただきます。