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株式会社静科

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    【製品開発小話】SHIZUKA Stillness Panel LACOS~開発のきっかけや苦労した仕様の検討について

    みなさんこんにちは、製造部の横山です。

    まだまだ寒いこともあり、最近クリームシチューを初めてルーを使用せずに作りました。ルーを使って作った時と、具材が変わらないのに、美味しく作ることが出来たので、今までなんでルーを使ってたんだろうってなりました。ここから、カレーもスパイスから作るか!とはなりませんでしたが、こういった経験から嵌っていく人もいるのだろうなって思いました。

    余談はここまでにして。今回は、製品開発に携わった、『SHIZUKA Stillness Panel LACOS(以下 SSP LACOS)』についてご紹介したいと思います。

    お客様のお声から『SSP LACOS』の開発をスタート

    『SSP LACOS』を開発することになった経緯ですが、弊社製品『 SHIZUKA Stillness Panel SDM』をご利用いただいているお客様から、複数回ご相談をいただいた事がきっかけでした。「もっと低音域に対して特化したものが欲しい」というご要望から開発が始まりました。『SDM』を設置することでも、低音域にある程度の効果は出るのですが、得意な音域帯が中高音域になるため、『SDM』を使用することで、中高音域が低減し、より低音域が強調されたため、このようなお声を頂くことができました。

    私事ですが、音楽関係の方とSDM等を用いてお話をすると、皆さん様々な音域帯が低減された、あるいは、音の響きが良くなった等のお話を頂くのですが、私は「音が小さくなったこと」しか感じられず、プロの方々の音を感じとる能力は本当に凄いと思う反面、自分の耳は凄く平凡なんだと度々実感します。

    薄型・軽量で低音に特化させる仕様の模索に一苦労

    開発を進めていく中で一番躓いた部分はやはり、低音域に対する効果を増やすという点でした。弊社の既存製品で共通している点として『軽量、薄型』という部分がありました。しかし低音域や効果を増やす手段として一番簡単で効果的なのが、質量や厚みを増やすことですが、今まで守ってきた共通点を無くすことは出来ないため、できる限り『軽量で薄型』を前提条件に開発を進めていきました。

    開発を進めていく中で、新しい部材や様々な部材の組み合わせを試し、データを取ることで、何が低音域に効果的なものなのか模索しました。単体での性能は良くても、組み合わせることで、様々な部分の性能が上下するのを見ることができたのは、面白かったのですが、求めている結果が中々見つからずとても大変でした。

    『SSP LACOS』では、軽量という部分をクリアする為に、発泡樹脂材を主な吸音層として選定しました。初めに選定した発泡樹脂材は、1㎥辺り10kgのものですので、重量の部分ではとても適しておりました。選定した部材から、更に様々な密度や、大きさを試した結果から、取り扱い易い大きさかつ、低音域にも性能が現れた発泡樹脂材が、現在の『SSP LACOS』の主な吸音層となっております。また、吸音層には発泡樹脂材のみではなく、様々な吸音材や遮音材、制振材また防振材を組み合わせを試した結果から、よい結果が得られた部材も吸音層に採用しております。

    一部の試験結果

    ECサイトにてセール中

    サイレント・プロバイダー』にて現在『SHIZUKA Stillness Panel LACOS』の5000円割引セールが~1/31まで開催されております。この機会にぜひご検討頂ければ幸いです。また、『SSP LACOS』は無償貸出を行っておりますので、導入して実際に効果があるのか不安な方、ぜひお気軽にお問い合わせください。

    今回は『SHIZUKA Stillness Panel LACOS』についてご紹介させていただきました。防音対策導入にあたり、対策方法にお悩みの場合でも、弊社は、現場状況や騒音対象物に応じてご提案をいたします。また工業関係,音響関係,個人のお客様どなたでも、些細な事で構いませんので、ご気軽にお問い合わせください。