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株式会社静科

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    コンプレッサー用5面体防音ボックスにて労働環境を改善~必要換気量算出し的確な熱対策をご提案

    みなさんこんにちは、製造部の横山です。

    年始の3が日を過ぎた辺りで、ウイルス性胃腸炎に罹ってしまい、仕事始めまでダウンしていました。実家から帰ってきたタイミングで発症したので、家族には影響がなかったようでそこは良かったです。去年は体調が悪くならなかったのですが、一昨年も年始のタイミングで胃腸炎になっていたので、何か移動のタイミングでもらってしまっているのか、何故か実家の環境が合わなくなってしまったのか、少し不思議だなと感じました。

    余談はここまでにして。今回は『コンプレッサーの防音ボックスでの防音対策』についてご紹介したいと思います。

    導入経緯とお客様のご要望

    今回ご相談頂いた内容ですが、相談頂いた会社様の工場内に設置しているコンプレッサーの稼働音が大きく、また打合せスペースから近く会話がスムーズに行う事が難しい事があると、従業員より相談があった為、労働環境改善を目的として騒音対策を行いたいと、弊社にお問い合わせ頂きました。

    本案件では、コンプレッサーの稼働音がそこまで低音域のではなかったこともあり、『一人静 タイプA』にて防音ボックスの製作を進めることなりました。また、お客様よりコンプレッサーを囲うことによる熱こもりによって、機械に不具合がでないような仕様で製作を進めてほしいとのご要望がありました。

    『一人静シリーズ』における換気・熱対策方法

    弊社は、換気や熱対策として、基本的には開口を設けるか、ファンを設けることで、対策を行っております。それぞれの対策でメリット・デメリットはございますが、開口を設けた場合のメリットとして、開口サイズを大きくした分だけ、通気量は大きくなり、ファンと比べると機械音もせず、電気供給の必要もありません。デメリットとしては、換気風量が不規則の為一定の性能は得ることができません。また、開口を設けた分吸音面積が減り、開口部分から内部の音が抜けることが懸念されます。

    ファンを設けた場合のメリットとしては、一定した換気量を得ることができるので、外部の要因が作用しない限り、確実な結果を得ることができます。デメリットとしては、電気供給の必要がある点と、開口と比べると通気量が低くなりがちな為、開口と同じ通気量を得る場合は、サイズが大きくする必要や、数を増やす必要が発生します。また、ファンは機械稼働の為、ファンの稼働音が新たに増えてしまいます。

    本案件では、お客様と打合せを進めていく中でファンにて通気対応を行うこととなりました。お客様よりコンプレッサーの資料を頂き、発熱量が分かりましたので、発熱量を公式に当てはめて、ボックス内の気温を40度に保つ為の必要換気量算出を行いました。必要換気量から、弊社よりファンを選定してご提案させて頂き、お客様にご納得頂きましたので、製作を進めていきました。

    防音ボックス仕様

    • 全体サイズ:750mm x 500mm x 500mm
    • 製作期間:1週間
    • ボックス仕様:配管用開口、ファン取付
    コンプレッサー用防音ボックス(背面部分)

    今回は『コンプレッサー用防音ボックスでの防音対策』をご紹介させていただきました。防音対策導入にあたり、対策方法にお悩みの場合でも、弊社は、現場状況や騒音対象物に応じてご提案をいたします。既存の防音対策でご満足出来ない場合、より防音効果を高める方法や、追加工等のご相談等、些細な事でも構いませんので、ご気軽にお問い合わせください。