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株式会社静科

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    ブラスト機の騒音対策@滋賀県野洲市~機械室に吸音材を設置し第一管理区分レベルまで低減

    こんにちは、ソリューション事業部の植木です。今回はブラスト機の騒音対策をご紹介いたします。ブラスト機以外にも、機械に直接対策が取れないケースにも有効ですので、ぜひご参考くださいませ。

    ブラスト機を囲わない方法で騒音対策

    今回の御相談は、機械室にあるブラスト機の騒音対策になります。ブラスト機を稼働させるにあたり、騒音が発生し、従業員の方への安全対策を検討されておりました。ブラスト機の特徴としては、細かな粒子を製品に吹き付けて加工する機器のことになり、必然的に、製品を投入する出入り口と、機器内部は粒子により細かな汚れが発生する傾向にあります。そのため、機械を長持ちさせたり、製品の品質を適切に維持するためには開閉部の確保やメンテナンスが必須となります。                                                                 

    当初は、ブラスト機に防音カバーを取り付けて騒音低減を検討しておりましたが、機械と周囲環境のスペースがあまりなく、防音カバーを設置すると作業性が悪くなることが懸念されました。そのため、弊社の方で騒音測定と現地調査を行い、既存の機械室の壁と天井に吸音材を取り付けることで、騒音を低減させる方法を提案させていただきました。事前の騒音レベル・周波数測定で高音域が発生していることが分析できたため、、吸音材の厚さを選定すれば、室内の響きを抑え全体の騒音レベルが低減できると検討できました。既存壁に取り付けることで作業スペースの確保を最大限に行うことができ、かつ機器のメンテナンスもできることから提案をご採用いただけました。

    吸音材を機械室の壁や天井につけるメリット

    • 機器に直接取付をしないため、メンテナンスがしやすい
    • 複数台の機械が騒音源の場合は、個別に囲うよりも費用対効果がよくなる
    • 施工期間が防音カバーより短い(機械室のスペースにもよります)
    • 壁のみ、天井のみの個別の取り付けも可能(費用は増える可能性あり)             

    機械室への施工前の対応について

    機械室自体の寸法は幅6m×奥行6m×高さ3m程度になります。今回は床以外のほぼ全面に取り付けを行いました。施工前の対応として、今回は吸音材を接着する工法のため、取り付け個所に錆や汚れがあると落下する可能性もあるため、事前の汚れ除去が必要になります。その後、鋲を接着剤で取り付け、硬化(約2~8時間、気温による)を確認後、吸音材を鋲に差し込んでいきます。鋲先端が露出しているため、キャップボタンで保護をすることで安全に使用することができます。天井の点検口等の開閉が必要な場合は、吸音材をカッターで切断し開口部の形に合わせます。開け方によっては、斜めに切断しないと、開閉時に開けられなくなってしまうので加工方法の注意が必要です。

    吸音材設置後は第一管理区分レベル(85dB未満)まで低減

    吸音材設置前は各エリア85~90db(第三管理区分)でしたが、設置後は各エリア78~83db(第一管理区分)になりました。機器直近(作業員は離れた場所で操作)は唯一90dbでしたが、事前の調査では95dbのため、騒音源直近も音が低減したことを確認できました。

    関連リンク:「騒音障害防止のためのガイドライン」 解説パンフレット

    静科では、現地調査を行うことで、今までの経験に基づきながら現場・ご要望に合った最適な方法をご提案・施工をさせていただきます。ご相談があれば、 お問い合わせ よりお申し付けくださいませ。