ポンプメーカー様からのご依頼～自社製品の騒音検査用防音ボックスを完全オーダーメイドで製作
こんにちは、製造部岩崎です。
先日近所の大型スーパーで買い物をしていると、なにやらカメラやマイクを担いだ人たちがおり、「なんだろう」と覗いてみたところ、なんと、お笑いコンビのマジカルラブリーがロケをしていました。街中で芸能人を見かけたのは久しぶりだったので、少しテンションが上がったのですが、そのせいで買う予定だったお豆腐を買い忘れたので、すぐに元に戻りました。
さて、本日の記事では「ポンプの騒音検査用防音ボックス」をご紹介したいと思います。
自社製品の騒音検査用防音ボックス製作のご依頼
今回のご相談はポンプメーカー様からのご依頼で、自社製品の騒音検査のための防音ボックスを製作してほしいとのことでした。
既存の防音カバーが経年劣化で性能が低下してきたため、代わりに性能の高い防音ボックスを導入したいとのご相談でした。内部で音響測定をするために、周囲の音の影響を減らしたいということなので、通常よくあるご相談（騒音源がうるさいため周囲への対策としてボックスで囲う）とは逆の対策になりますが、どちらも同様の形状（箱で音源を囲う）で対策が可能です。
ポンプに関しては後者のご相談が多く、下記にも沢山の対策事例がございますので興味のある方は下記リンクよりご覧ください。
関連リンク：ポンプに関する過去記事へのリンク
卓上で使用できる音響測定に適した防音ボックスを完全オーダーメイド
今回の防音ボックスの仕様は以下になります。
- 縦横高さ50cm程度の6面体防音ボックス
- パネルには「一人静タイプA」を選定
- 正面にマグネット式観音扉
- 背面には音漏れ防止の配線出し入れ口
- 蝶番は耐久性が高く、閉まる方向に力が加わるものを採用
お客様のご要望に合わせて、完全オーダーメイドにて防音ボックスを製作致しました。何度も開閉するとのことでしたので、繰り返し動作を加えても劣化のしにくい蝶番の選定と、開閉が楽に行えるマグネット式の観音扉を導入しております。また、配線を通しても外部の音の影響が内部に伝わらぬように、密閉性の高い通線口を背面に取り付けているのも特徴です。
今回はボックスは据え置きで実験を行うとのことでしたが、サイズ感的にも持ちやすく、重さも約15kg前後なので持ち運びでの用途でも利用可能となっております。ボックス内の暗騒音は25dB前後で、外部で音が鳴っていても20dB程度の低減が望めますので、50dB程度くらいの騒音環境(通常会話音くらい)であれば、ほぼ影響を無視して内部検査が可能です。
暗騒音や遮音性に関して、より高い性能をお求めの場合は、ボックスを二重構造にしたタイプの製品もございますので、合わせてご検討をお願いいたします。
