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株式会社静科

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    除振台上の実験装置の騒音対策~小型配線カバー&防音キャップ仕様の低周波向け防音カバーを製作

    皆さんどうもこんにちは。製造部の大澤です。

    最近あまりNetfrixを活用していなかったのですが、友人に勧められて現在放送中の「葬送のフリーレン」というアニメを最新話まで一気見しました。主人公の思い出巡りのような話で激しい描写などあまりなくすんなりと世界観に浸ることができるので皆さんにも是非お勧めしたいです。こういうお話は大好物です。

    さて、今回は『机上の実験装置』を囲う防音カバーをご紹介します。

    除振台上の実験装置を音から守りたい

    今回ご相談をくださったのはとある研究所の方です。低周波(500Hz以下)が気になるので除振台の上にある実験装置の防音用の囲いが欲しいとのことでした。細かなご要望としては主に正面に観音の扉が欲しい、配線出し入れ口を設けたい、指定箇所に覗き穴を設けてそれぞれ蓋が欲しい、移設が度々ある為解体設置ができるのが望ましいとの意見を頂きました。

    防音カバー正面

    防音カバーの概要

    • 一人静タイプLを用いた床無し5面体カバー
    • 外寸:幅1060mm×奥行840mm×高さ760mm
    • 内寸:幅908mm×奥行657mm×高さ686.5mm
    • 正面に両開きの観音扉
    • 正面扉下部、右側面下部それぞれ取り外し可能
    • 側面に配線カバー各2か所
    • 側面中央付近にφ40mmの開口計10カ所
    • φ40mmの開口にそれぞれキャップを用意
    • L字アングルにてビスで机上に固定

    低周波の対策ということでパネルは『一人静タイプL』を選定しました。『一人静タイプA』と比べて厚みが2倍ほどとなっており中に石膏ボードをいれているため重量を増すことで低周波に強い性能となっています。また、弊社パネルによる囲いは基本的にビス留のみの固定のためビスを取り外すことにより容易に解体、組立が可能です。

    小型配線カバーの設計と簡易キャップの製作

    防音カバー右側面

    こちらは防音カバーの右側面の写真になります。通常の配線カバーですとスペースが足りなかった為小型の配線カバーを新たに設計し、取り付けました。今回問題なく設置できたため今後の特殊サイズカバーの製作に活かせそうです。また、両側面に5カ所づつ計10カ所のφ40mmの開口を設け、それぞれに自作の蓋(防音キャップ)を取り付けました。

    関連記事:防音ボックスに使用する簡易防音キャップを製作~コストをかけずに開口部を塞ぐ方法

    終わりに

    いかがでしたでしょうか。今回は、机上の実験装置を囲う防音カバーのご紹介となりました。防音対策導入にあたり、仕様についてお悩みの場合でも、弊社は、現場状況や騒音対象物に応じて様々ご提案をいたします。具体的でなく些細なご相談でも全く問題ございません。騒音対策や防音工事等のご相談は、お気軽にお問い合わせください。