オフィス向けワークスペース用防音室の製作＠東京都～『SHIZUKA Stillness Panel SDM』のパネル構造で軽量＆高吸音を実現
みなさんこんにちは、製造部の横山です。
最近、ホットクックという家電を購入しました。ホットクックは、材料を放り込めば、煮込みや蒸し料理、かき混ぜまで対応可能な便利家電になります。私自身料理を行うのですが、住んでいる所のコンロが一つしかない為、複数品料理を作るのが難しかったのですが、ホットクックを導入することで、メイン料理をコンロで作り、ホットクックにて副菜や汁物を作ることが可能になり食卓が豪華になりました。
余談はここまでにして。今回は『オフィス向けワークスペース用防音室』をご紹介したいと思います。
『SHIZUKA Stillness Panel SDM』構造仕様の1000ｘ2000パネル作り
今回ご相談頂いた内容ですが、オフィス内にweb会議や、集中した作業を行うことができる防音室を導入したいと、弊社にお問い合わせを頂きました。お問い合わせを頂いた企業様は、以前に『SHIZUKA Stillness Panel SDM』の貸出を行わせて頂き、『SDM』をパーティションとして利用していた所、社内の評価が良く、SDMでのパネル仕様で防音室を作ることができないかとご相談頂きました。
『SDM』構造仕様でのパネル製作のデメリット
『SHIZUKA Stillness Panel SDM』のパネル構造にて、『一人静』と同じように、1000×2000の1枚パネルを製作することは可能です。パネルとして大きくなってしまう為、SDMと同じ樹脂枠では、剛性が足りず、荷重で樹脂枠が曲がってしまう恐れがある為、使用する枠材はアルミ枠となります。パネル一枚一枚を小さくすることで、樹脂枠での製作は可能でしたが、パネル同士を継ぐ場所が増えてしまうことで、吸音面がどうしても少なくなる為、性能が落ちてしまいます。本案件では、性能と外装のアルミ部分を減らしたいというお客様のお声もあり、約1000ｘ2000のパネルを組み合わせることで0.5畳の防音室の製作を行いました。
WEB会議を行い図面を元に仕様をヒアリング
本案件では、初めにお客様より、防音室内に設置を行う予定の机や椅子の情報を事前に頂くことができた為、それらの寸法と人が一人入る想定で、おおよその図面を製作してから、お客様とweb会議を行わせて頂き、更に内容のブラッシュアップを進めていきました。
web会議では、設置場所から、配線口の位置や給排気の場所がどこが良いか等、事前に準備していた図面を元にお客様がより使い易い仕様をヒアリングしていきました。web会議後は、図面修正を行い、お客様にて図面の最終確認を行って頂き問題がないことが確認できましたら、製作に入ります。
『SDM』構造仕様での防音室作りのメリット・デメリット
本案件の特徴的な仕様として、『SHIZUKA Stillness Panel SDM』構造仕様のパネル作りということもあり、1000ｘ2000サイズのパネルでも重量が1枚辺り約10kgとなるので、持ち運びが行い易くパネルで組み合わさった防音室になります。本案件では、0.5畳タイプの防音室となりますので、1台の重量は約50kgとなります。軽量な防音室になる為、設置が行い易く、設置後に移動を行う事となった場合でも、大人2～3人いれば組み上がった状態で持ち運ぶことが可能です。
軽量ではありますが、中高音域での吸音効果は高水準の物となっておりますが、やはり軽量ということもあり遮音性能はそこまで高い物ではありません。ですが設置後に外部の人が、防音室から発せられる音が気になる場合は、ゴムシートやベニヤ板を外側に取り付けるだけでも、遮音性能は高くなります。
関連サイト：『SHIZUKA Stillness Panel SDM』の吸音特性データ
弊社よりご提案させて頂いた上記の仕様で、お客様にご納得頂きましたので、製作を進めていきました。今回の防音室の仕様や製作期間は下記となっております。今回のケースでは、お客様にて施工を行なうため、弊社ではパネルへ加工対応を行い納品致しました。
防音カバー仕様
- 全体サイズ：幅1.0mｘ奥行0.9mx高さ2.0ｍ
- 製作期間：1ヶ月
- 他仕様：排気用ファン,配線用開口,吸気口
今回は『オフィス向けワークスペース用防音室』をご紹介させていただきました。防音対策導入にあたり、どのような仕様にするか迷われている場合でも、弊社は、現場状況や騒音対象物に応じてご提案をいたします。騒音対策・防音工事等のご相談は、なんでもご気軽にお問い合わせください。
