真空ポンプのモーター音の騒音対策@兵庫県~防音カバーにより14dBの低減に成功
こんにちは、ソリューション事業部の橋本です。
今回が2回目のブログとなります。10月に入ってやっと暑さも和らぎ、涼しい日が続いているなと思えば、日中は25度を超える日もあり、中々秋を感じることができませんね。私は着たい秋服がいくつかあるのですが、それも着れないまま気づいたら冬になっていそうで寂しいです…(笑)
静科に入社して1ヶ月が経ち、営業未経験での入社であり日々分からないことだらけで悪戦苦闘しておりますが、周りの方たちが優しく教えていただけるので、出来ることも少しずつ増えてきています。そんな周りの方たちの期待に応えるためにも1日も早く業務に慣れて静科に貢献できる人材になりたいと思っております!
大学研究室の施工現場に同行
さて先日、兵庫県にあります大学研究室の施工に同行しました。初めて施工に立ち会ったのですが、様々な発見がありました。研究室に設置されている真空ポンプのモーター音を何とかしたいとのことでした。
私が入社する前に、現地調査にて寸法の確認等が行われ、製造部の方が真空ポンプの形、周辺環境に合わせて加工し、商品を搬入しいざ設置…という流れの中で私は設置・施工という最終段階での参加となりました。
製造部スタッフが施工を行い、私は写真を撮りながら施工を観察していました。パネル搬入から始まり、その後パネルを組み立てていきます。今回は2か所研究室内に設置されている真空ポンプをどちらも、防音カバーにて囲うのですが、機械が置かれている場所がそれぞれ違うため、加工されたパネルの形もそれぞれ違うものとなっていました。
また今回の現場は配線や配管が複雑であるため一部ゴムシートの取り付けが行われていました。ゴムシートで音を反射させて防音パネルで吸音を行うような構造となっているため、配線や配管が複雑な現場であっても、防音対策はしっかりと行える事と学びました。
「一人静 タイプA」使用の防音カバーの設置により騒音レベルを14dB低減
今回の防音カバーは「一人静 タイプA」が使用されました。「一人静 タイプA」は吸音性能と遮音性能どちらも兼ね備えた防音パネルであり、中高音域から高音域まで吸音・遮音がどちらも可能です。また、パネル1枚の重量は1㎡あたり8kgと軽量であるため、実際に私も現場で防音パネルを搬入したのですが、一人でも搬入が可能でした。弊社ではパネルのみの販売も行っておりますので、お客様ご自身で施工する際にも搬入等で手間がかかりません。
また施工前後に測定器にて騒音測定を行いました。施工前は74dbでしたが施工後には60dbとなっておりました。また、グラフを参照頂くとわかるのですが、200Hzから10KHz部分が施工後は均一に低減していることが、数値でも分かります。
実際に現場でもかなり音の低減を体感することができました。特に、機器カバーをしている状態からカバーを外した時が、一番音の低減を感じることができました。
最後に
今回初めて施工現場に同行させて頂き、防音の対策方法であったり、現場での施工前後の音の低減を体感できた事により、静科の社員としてのレベルがアップしたように感じました。この経験を活かして、今後様々なお客様に騒音問題を解決できるような対策を提案し、様々な現場の防音対策、環境改善に貢献できるよう努めて参ります。