ライブハウスの簡易遮音性能測定@東京都~防音ドア改修に当たり現状の遮音性能を検証
皆様こんにちは、営業部の田中です。
早いもので今年も9月に入りましたが、まだまだ残暑の厳しい日々が続いておりますね。7月、8月に体感した暑さと比べると、幾らか過ごしやすい気温になって来ているとは思いますが、季節の変わり目に備えて皆さまお気をつけてお過ごしください。
さて、雑談はここまでにしまして、「防音ドアの簡易遮音性能測定」についてご紹介いたします。私が静科に入社してから、現場の確認に行く件数も増えて来ました。その中でも今回は東京都内で測定を行いました案件となりました。
騒音測定の目的
今回測定させて頂いた場所は、東京都内にあるライブハウスになります。内容としましては、既存の防音ドアを改修するにあたり、現状の遮音性能を確認したいとのご要望でありました。お客様のお考えとしては、新しく防音ドアに改修した際に、既存の防音ドアと比べて「どれほど遮音が行えるのか」という懸念点から、新しく制作する防音ドアの遮音性能と比較するため、簡易的ではありますが、遮音の性能測定を行いました。
測定方法
簡易測定の方法は、ライブハウス室内側にスピーカーを設置して騒音を流し、その状態を維持したまま、既存の防音ドアを開けた状態、閉めた状態の騒音をドア外側から計測する方法で測定を行いました。開けた状態で測定した騒音レベルから、閉めた状態で測定した騒音レベルの差が、簡易的ではありますが、現在遮音出来ている数値と判断できます。
測定結果
測定箇所は、防音ドア前、控え室、店舗入り口前の三箇所で測定を行いました。その中でもドア正面の騒音減少値については、下記の数値となりました。
- ドアを開けた状態(約91db)
- ドアを閉めた状態(約67db)
ドアを開けた状態から閉めた状態の減少量を見てみると、約24db程度の現象が確認出来ます。
現在検討をしております防音ドアですと、約20db程の低減を見込んでおりますので、既存防音ドアと比較しても、近い性能で性能を発揮する事を見込んでおります。
まとめ
今回ドアの改修を決めた理由については、経年劣化により、既存防音ドアを支える部分が劣化したため、ドアが床に接触してしまったり、開ける時に大きな力が必要となってしまう事が理由でありました。検討している防音扉であれば、既存の防音扉の厚さ、重さをクリアし、遮音性能についても既存の扉に近い性能でご使用をいただける事を想定しております。
今回の案件のように、弊社吸遮音パネルを使用した、防音対策用製品の製作・施工だけでなく、音響測定・騒音調査サービスを提供しております。音響測定をご要望でしたら、お気軽にお問い合わせください。
関連ページ:音響測定(騒音調査等)