チラー(冷却水循環装置)の騒音対策~端材を活用し2面体のキャスター付き防音カバーを製作
みなさんこんにちは、製造部の横山です。
皿うどんが最近のマイブームなんですが、今まではそのまま食べるか、味変としてお酢を追加するだけだったのが、最近はラー油を追加するようにもなりました。また、既製品の揚げ蕎麦だけでなく、焼きそばの生麺を焼き揚げて食べるのもまた違った風味で美味しく楽しんでいます。
余談はここまでにして。今回は「チラー用キャスター付き防音カバー」をご紹介したいと思います。
より効果的な様々な施工方法をご提案
今回ご相談頂いた内容ですが、事務作業エリア近くに設置しているチラーの作動音が大きく、付近で作業や打合せを行う際に従業員からクレームが発生している為、防音対策を行い、作業エリアで60dB以下に環境改善を施したいと、弊社にお問い合わせを頂きました。
お問い合わせ後の流れ①~お客様より情報収集
お客様からお問い合わせを頂いた後、対策の流れとして、まず、お客様より現場状況のお写真や、対象となる騒音源となる製品図面や名称をメール等でご教示頂き、その情報を元に、どのような防音対策が効果的なのか、防音パネルを使用する場合、どのように囲えばより効果的なのかを提案させて頂いております。
こちらの方法では、メールや電話でのやり取りが主になる為、情報を頂いてからご提案まで素早く行うことが可能ですが、現場の細かな部分の事前確認が、お客様からの情報のみになってしまう為、できる限り見落としがないように情報の精査を行っておりますが、見落としがあった際は、追加工や現場加工が発生してしまう場合がございます。
お問い合わせ後の流れ②~現場確認
本案件では、もう一つの流れである、直接現場確認を行わせて頂き、騒音源の図面がなくとも、弊社にて採寸を行うことで騒音源を詳細に拝見させて頂き、その場にて、基本的には防音対策の方向性を、提示させて頂いております。
また、騒音測定も同時に行わせて頂き、経験則となりますが、測定した内容から、防音対策を行うことで、どの程度の効果が得られるかをご説明させて頂くことが可能です。
騒音測定では、騒音源から発生している音の周波数と音の大きさを測定しますが、騒音源が不明な場合や希望がございましたら、音源可視化カメラによる測定も行うことが可能です。難点としましては、お客様と弊社でのスケジュールをあわせる必要がありますので、現場確認をすぐに行うことが出来ない場合がございます。
関連記事:騒音源可視化カメラを導入~騒音源や反響音をビジュアル化
端材を活用して無駄のない防音対策をご提案
本案件の特徴的な仕様として、端材となる部分を追加カバーとして加工を行わせて頂きました。当初は作業場の制限とチラーの高さもあり、H1500mmの防音パネルを計画していましたが、そのまま製作を行ってしまうと、定尺パネルが1000×2000ということもあり、1000×500のパネル端材が出てしまうことになります。
打ち合わせ後、お客様側も1枚板の状態をチラー正面に設置することを想定されていたこともあり、端材が発生する前提で話を進めておりましたが、現場確認の際にチラー側面に、パネルが入り込む余裕があるのを確認し、端材部分を加工して側面部分も防音を行う仕様で製作を進めました。
キャスター付き防音パネル仕様
- 全体サイズ:幅1.0mx奥行0.5m x 高さ1.55m
- 製作期間:1週間
- 他仕様:キャスター取付可
今回は「チラー用キャスター付き防音カバー」をご紹介させていただきました。防音対策導入にあたり、どのような仕様にするか迷われている場合でも、弊社は、現場状況や騒音対象物に応じてご提案をいたします。騒音対策・防音工事等のご相談はなんでもご気軽にお問い合わせください。