油圧ユニットの騒音対策~パネルの分割により部分的な取り外しを可能した防音ボックスを製作
みなさんこんにちは。製造部の大澤です。
前回のブログで、バイクが故障してしまった話をしたのですが、クラッチに関わる部品が一カ所折れてしまっていたそうです。緩んで遊びができてしまったチェーンが暴れてしまい、パーツを破損させたのではないかとのことです。定期メンテナンスをしっかり行っていれば、回避できたことかもしれませんので、皆様もお気をつけください。
さて、気を取り直しまして、今回は、『油圧ユニット用防音ボックス』のご紹介になります
使用パネルは低周波騒音に適した『一人静タイプL』を選定
油圧ユニットの駆動音にて、低い周波数の音が特に大きかったため、今回は使用パネルに『一人静タイプL』を選定いたしました。『一人静タイプA』の基本構造を活かしつつ、吸音層がほぼ倍になっている製品となっており、内部に石膏ボードを取り込むことにより、高い遮音効果が得られ、高音域のみならず、幅広い周波数帯で高い吸音・遮音効果を発揮します。厚さは70mmと少し厚く感じるかもしれませんが、同じ厚さの他社製品と比べて勝るとも劣らない性能が期待できます。大型機械、エコキュート、室外機やモーター音など、従来対策が難しい騒音にも対応可能となっています。
油圧ユニット用防音ボックスの仕様
- 一人静タイプLを使用した5面体防音ボックス
- 外寸:幅1130×奥行1905×高さ1000
- 内寸:幅978×奥行1753×高さ930
- 右側面に埋め込み取手、天面にハンドル取手を付けて3分割で取り外し可能
- ホース用の切欠きが2か所
- 右側面に吸気用、天面に排気用ファン(200V)+ファンカバー
枠材を変えることで取り外しを容易に
お客様のご要望により、天板パネル3枚と正面から見て、右側面パネル3枚がそれぞれ取り外せるような仕様にさせて頂きました。通常パネルを接ぐ際にはH型の枠材にて継ぎ目を固定するのですが、今回は、天板の継ぎ目と右側面の継ぎ目に、T字型の枠材を選定いたしました。
少し強度は落ちるものの、これにより固定しているビスを取るだけで簡単にパネルを引き抜くことができます。さらにパネルを取り出しやすくするために、パネルそれぞれに取手を設けました。天板にはハンドル型の取手を、側面には埋め込み型の取手を取り付けました。
お気軽にお問い合わせください
今回は、油圧ユニット用防音カバーのご紹介となりました。防音対策導入にあたり、どのような仕様にするのか迷われている場合でも、弊社は、現場状況や騒音対象物に応じてご提案をいたします。具体的な話でなくとも、些細な相談で問題ございません。騒音対策や防音工事等のご相談は、お気軽にお問い合わせください。