屋外ブロワーの騒音対策~敷地境界線での対策に注視した5面体防音カバーを製作
みなさんこんにちは、製造部の横山です。
実家の近くまでいく機会があり、あまり顔を見せることもないので実家に寄ったのですが、突然の訪問でも、歓迎してくれてとてもありがたかったです。また、色々と世話を焼いてくれて顔を見せる機会が少なくて、申し訳ないなって気持ちにもなりました。もう少し連絡する回数を増やそうと思います。
余談はここまでにして。今回は「屋外ブロワー用防音カバー」をご紹介したいと思います。
作業員の要望も取り入れて作業効率が変わらない仕様検討
今回ご相談を頂いた内容ですが、屋外ブロワーを夜間も稼働させるに辺り、工場の敷地境界線上での騒音目標値まで下げる為に、防音対策を施したいと、弊社にお問い合わせを頂きました。
製作に辺り、まずは現場確認をさせて頂き、騒音源であるブロワー周りと敷地境界線での騒音測定を行いました。騒音値は日中であれば問題ない数字でしたが、夜間となると基準値を上回ってしまう結果となりました。
騒音測定後、お客様と現場にて防音カバーの仕様等すり合わせを行いました。現場を確認して、どのように防音カバーを作る予定なのか、簡単な手書きパース図も合わせて、イメージの共有を行うことができました。打合せを行った相手は監督員さんとのことで実際に現場作業することはないとのことでしたので、大まかな仕様を決めた後、現場作業員にも参加して頂きできる限り作業効率が落ちることのない仕様にすることができました。
本案件では、設置スペースが限られた寸法しかないこともあり、できる限り設置スペースを小さくする為、「一人静 タイプL」に近い性能があり厚みを減らした「一人静 タイプ薄型L」を用いて、5面体の防音カバーを製作致しました。
関連ページ:一人静 タイプL
仕様①:点検頻度に合わせた点検扉仕様
本案件の特徴的な仕様の1つは、頻繁に点検を行う点検扉は、ロックハンドルを用いた両開き扉仕様にし、点検頻度が少ない点検扉は、パチン錠のみで取り外し可能なパネル仕様となっております。親子扉の点検扉部分はいつでも開閉ができますが、扉下部を浮かす必要がある為、防音性能が少しだけ落ちてしまいます。取り外し可能なパネルは工具なく外すことができ、密閉される仕様の為防音性能が落ちることがない仕様となります。
仕様②:開口をできる限り敷地境界線の反対側に設けた防音カバー
2つ目の特徴的な仕様は、防音カバーに既存パイプを避ける為に、開口を設ける必要がありましたが、敷地境界線側に音が少しでも向かないようにする為に、敷地境界線反対側に開口を設けました。開口を設けた際は、できる限り塞いでいますが、やはりある程度の隙間が出来てしまい、音が漏れてしまいます。その音が漏れる方向を敷地境界線側に向けないようにすることで、基準値を達成できる仕様になりました。
屋外で使用可能なパネルの為雨天でも施工
上記の弊社よりご提案させて頂いた仕様で、お客様に納得をして頂きましたので、製作を進めていきました。今回の防音カバーの仕様や製作期間は下記となっております。
防音カバーの仕様
- 全体サイズ:幅1.1mx奥行き2.5mx高さ1.3m
- 製作期間:2~3週間
- 他仕様:給排気開口、パイプ用開口、点検扉
- 防音カバー(別視点)
今回は「屋外ブロワー用防音カバー」をご紹介させていただきました。防音対策導入にあたり、どのような仕様にするか迷われている場合でも、弊社は、現場状況や騒音対象物に応じてご提案をいたします。騒音対策・防音工事等のご相談はなんでもご気軽にお問い合わせください。