研究所向けの動物飼育用防音室を製作~水で掃除ができるよう底面にアジャスター取り付け
みなさんこんにちは。製造部の大澤です。
先日通勤用のバイクが故障してしまい、しばらく電車通勤になりました。悲しい気持ちではあるのですが、うれしい誤算として通勤中に音楽を聴けるようになりました。この機会に、最近あまり聞けていなかった、新しめの曲をたくさん仕入れて、近々カラオケで歌い倒したいと思います。
さて、今回は私も加工、施工に参加させて頂いた、『研究所向けの動物飼育用防音室』についてご紹介させて頂きます。
動物飼育用防音室
こちらは研究所様からのリピートのご依頼で、動物飼育用のケージを囲うための防音室となります。具体的な動物については事情があり明記できませんが、鳴き声を軽減するための対策として、ご相談頂きました。過去には大学のマウス実験用に導入して頂いた実績もあります。
密室内部で実験を行う場合、遮音性能しかない素材を壁面に選定すると音が反響してしまい、実験結果に大きな支障が発生します。『一人静シリーズ』のパネルを使用することで、遮音性能だけでなく吸音性能が高まり、箱内は疑似的な無響状態となり音の反響による悪影響を防ぐことができます。今回のように生体を用いた実験の際には、音のような外的要因による作用を防ぐことは、結果に関わってきます。
関連ページ:製品&サービス(一人静シリーズ)
防音室の概要
- 「一人静タイプA」を使用した6面体防音室
- 外寸:幅1m×奥行1m×高さ2m程
- 正面に全面方開き扉
- 内部確認用のアクリル窓
- 吸気、排気用にファン
- 底面にアジャスターの取付
アジャスターで水の通りをよくする
前回導入したボックスとの大きな相違点は、お客様のご要望で、防音室底面にアジャスターを取り付けたことです。定期的に部屋を清掃する際に、防音ボックスが床の水の流れを妨げてしまうため、アジャスターを取り付けることにより、底面を持ち上げて、水が流れやすくなるよう改良いたしました。
今回使用したアジャスターは、角度と高さがある程度自由に決められるため、今後地面に不陸のある場所に設置する際などにも流用できる為、会社として貴重な意見を頂けたことに感謝しています。
お気軽にお問い合わせください
今回は、研究所向けの動物飼育用防音室のご紹介となりました。防音対策導入にあたり、どのような仕様にするのか迷われている場合でも、弊社は、現場状況や騒音対象物に応じてご提案をいたします。具体的な話でなくとも、些細な相談で問題ございません。騒音対策や防音工事等のご相談は、ご気軽にお問い合わせください。