家電メーカー様工場にステンレス切断用防音室を導入~スライド扉で通路の安全を確保
こんにちは、製造部岩崎です。
先日群馬に伺った際に「シャンゴ」という、テレビなどで有名なイタリアンレストランで、デカ盛りパスタを食べる機会がありました。シャンゴ風と呼ばれるデミグラスソース仕立てのパスタに、ロースカツが乗せられたメニューに挑戦したのですが、とても美味しく頂けた反面、夕ご飯を食べなくても済むくらいのボリュームで、食べきるのが大変でした。群馬県に立ち寄った際に、がっつり系を食べたい気分の時は、是非試されてみてはいかがでしょうか。
さて、本日の記事では「ステンレス機械切断用の防音室」をご紹介したいと思います。
ステンレス素材カット騒音のための防音室
今回は家電メーカー様の工場内にて、ステンレス切断をする際に発生する騒音を軽減したいということで、5面体防音室にて騒音対策の提案をさせて頂きました。
主な仕様は以下のようになります。
- 床なし5面体防音室
- 外寸約2m×2m×h2.5m
- 防音パネルには「一人静タイプA」を選定
- 正面にスライド扉を設置、スペースを取らずに開閉可能
- 外部から内部、内部から外部を確認するための窓
- 内部天井にLED照明
- パネルと床のアンカー止め
今回の防音室で特に特徴的なのが、正面に見えるスライド扉です。
片開きや観音扉では、開閉時に周囲のスペースや通路を通る人や物と干渉してしまうという意見がありましたので、場所を取らずにスムーズな開閉が可能な、スライド扉仕様となっております。通路を阻害しないので、モノや人の経路確保という意味でもより安全な仕様です。
窓は扉と左側面の2箇所に設置されており、外部から内部の確認だけでなく、内部から外部の確認(扉を開く際に人が前を通らないかなど)のために使用できます。
現地調査・防音室の設置施工・測定までの一貫した対応
今回の導入事例では、現地調査と打合せ⇒パネルの製造と加工⇒防音室の設置と施工、全て自社での対応となりました。一貫しての対応が可能なため、多企業間のやり取りが少なく、納期の短縮、費用の削減に繋がります。設置はトラックの搬入から設置後の測定までを含め、約6時間で終えることができました。
測定は設置前と設置後で行い、周波数帯にもよりますが約10~15dBの低減となりました。スライド扉はその仕様上どうしても多少の隙間が出てしまいますが、パネルの吸音性能の高さにより音漏れを最小限にくいとめることができます。また、今回は使用の都合上、スライド扉になりましたが、密閉度を高めた片開き扉にすれば更なる防音効果も望めますので、防音室や扉の導入をお考えの際は、是非ご検討ください。